<新型コロナ>横浜、川崎、相模原市で「まん延防止」適用決定 「お客さん戻ってきたのに」 飲食店、不満とあきらめ

2021年4月17日 07時25分

人通りがまばらな野毛地区=横浜市中区で

 新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中、県内への「まん延防止等重点措置」の適用が十六日、決まった。横浜、川崎、相模原の三市内の飲食店などでは二十日から再び午後八時までの営業時間短縮を求められることになり、不満やあきらめの声が上がった。 (米田怜央、石原真樹)
 「せっかくお客さんが戻ってきたのに」。横浜市屈指の飲み屋街、野毛地区で居酒屋「横浜すきずき」を経営する福田雄次さん(60)は声を荒らげる。
 緊急事態宣言中、月〜木曜は休業していた。要請通り午後八時までの営業では利益は見込めないとの判断からだ。宣言明けは営業時間を午後九時までに延長。コロナで本来より減らしているものの、休日は五十席が埋まった。「九時まで一時間延びるだけでかなり助かった」と話す。
 不満はあるが、重点措置が適用されれば午後八時までの時短要請に応じるつもり。「経営的には休んだ方がいいかもしれないが、来てくれるお客さんのありがたみがあらためて分かった」。平日の営業も続ける考えだ。
 「せっかく営業を始められたけれど、感染が収まらないんじゃ仕方ない」。居酒屋「鳥良」の店主の妻、簑島道子さん(69)は嘆く。緊急事態宣言中は休業したが、解除後に再開し、少しずつ常連客が戻ってきたところだった。「お客さんには申し訳ないけれど、午後八時まででは商売にならない」。平日は再び店を閉める予定という。
 ぎょうざ店「萬里」を経営する福田大地さん(47)は「感染状況を考えれば当然」と受け止める。宣言中は近くにあるもう一店舗とともに全面休業し、解除後も開けたのは一店舗のみ。「資金繰りを考えるとこの先も厳しいが、できるところまでは店を開けたい」と話した。
 緊急事態宣言と異なり三市以外は午後九時までの時短要請となり、対象区域の境にある飲食店からは複雑な思いも。

「午後7時半ラストオーダーではあまり客は入らなくなる」と心配するヴァジンダルさん(左)=横浜市栄区で

 その一つがJR大船駅周辺。駅東側に広がる飲食店街は鎌倉市のため重点措置の対象から外れるが、北に約三百メートル離れた場所にあるインド料理店「アカス」は横浜市栄区のため、午後八時までの時短営業を求められる。
 二度目の緊急事態宣言下だった二月の売り上げは前年比三割ほどで、宣言解除後も客足はなかなか戻らない。午後八時閉店になれば、仕事を終えて店を訪れる客が減るほか、ビールやワインなど酒類の注文が入らなくなると心配する。
 店長のヴァジンダル・シングさん(47)は「本当はみんな一緒がいいけれど、仕方ない。やるしかない」と受け止めた。

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