沼田官製談合 元市課長らに有罪判決 前橋地裁「入札の公正、害された」

2021年4月17日 07時55分
 群馬県沼田市の水道関連工事で予定価格や最低制限価格を漏らしたなどとして、官製談合防止法違反などの罪に問われた元市契約検査課長見城正一被告(57)に前橋地裁は十六日、懲役一年六月、執行猶予三年(求刑懲役一年六月)の判決を言い渡した。公競売入札妨害の罪に問われた佐藤建設工業(同市)の元取締役佐藤隆被告(66)は懲役一年、執行猶予三年(求刑懲役一年)とした。
 判決理由で水上周裁判長は「入札の公正が大きく害された」と指摘。佐藤被告と良好な関係を築いて入札関連のトラブルを防ぐことで職場での評価を上げるためだったとの動機を「酌量の余地はない」と非難。一方で反省しているなどとして、執行猶予を付けた。
 判決によると、見城被告は昨年十月、同市の白沢簡易水道送水管工事の一般競争入札で、予定価格が九百三十六万円、最低制限価格が八百二十二万円と佐藤被告に教え、最低制限価格と同額で佐藤被告の会社に落札させるなどした。

◆裁判長、2人を強く非難

 沼田市が発注した工事の入札を巡る官製談合事件の前橋地裁判決で、元市契約検査課長の見城正一被告と、佐藤建設工業(同市)の元取締役佐藤隆被告にともに執行猶予付きの有罪判決を出した水上周裁判長は、入札の公正を害した二人を強く非難した。
 見城被告は白いシャツに黒っぽいスーツ姿で入廷。水上裁判長が判決を述べる間、証言台の前に立ち、じっと前を見て聞き入った。閉廷すると裁判官らに深くお辞儀し、検察官にも近づき一礼した。
 水上裁判長は判決理由で見城被告に対し「入札の公平性の確保に配慮すべき要職にあり、犯行は強い非難に値する。佐藤被告とうまく付き合い、職場での評価を上げようとした犯行の根拠も薄弱」と厳しく指摘。佐藤被告に「会社の利益確保が目的で身勝手な動機と言わざるを得ない」と述べた。 (市川勘太郎)

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