フルーツトマト 新聞配達網で宅配 企業農家「新しい日常に」連携

2021年4月18日 07時24分

農場で収穫されたばかりのフルーツトマトを確認する君島さん=鹿沼市で

 特殊なフィルムを使った農法でフルーツトマトの栽培に取り組む鹿沼市の企業「カキヌマ」が、栃木県内の新聞販売店と共同で、新聞配達網を活用したトマトの宅配を始めた。自社のガソリンスタンドで無人販売機による販売も始め、新型コロナウイルス感染拡大による「新しい日常」に対応しながら販路の拡大を図っている。 (小川直人)
 カキヌマは糖度が八度を超えるフルーツトマトを「とまおとめ」の名で出荷している。鹿沼、足利、佐野各市の新聞販売店と連携し、一月末から一パック(二百六十〜二百七十グラム)六百四十八円で注文販売を始めた。
 鹿沼市の瀬谷新聞店は、新聞の配達のほか、牛乳やコーヒー豆などの宅配にも力を入れている。店主の瀬谷一世さんは「地元の新鮮な野菜で自信を持って薦められる。繰り返し注文してくれる利用者もいる」と、とまおとめの評判の良さを紹介する。
 カキヌマはガソリンスタンドや携帯電話ショップの運営会社で、二〇一九年九月にフルーツトマトの栽培事業に新規参入。同十一月には初出荷に成功した。東京都内や地元の道の駅などに出荷している。
 ところが、新型コロナウイルス感染症の影響で飲食店への出荷が減り、外出自粛も要請されるようになった。事業責任者の君島真二さん(45)は「企業の農家だからこそできることを」と、事業の資産や人脈を活用して新たな販路を模索したという。
 地産地消に加え、家での食事の需要が高まっていることを受け、県内のスーパーなどへの出荷も増やす方針。君島さんは「地元のフルーツトマトという認識をもっと広めたい。今後も新型コロナの影響を受ける地域に貢献できる方法を探りたい」と話している。

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