<鉄道クラブ>聖火と並ぶSL

2021年4月19日 06時51分

栃木県茂木町で行われた聖火リレーで、並走する真岡鉄道の「SLもおか」号の乗客らに手を振るランナー(左)

 東京五輪の聖火リレーが各地を回っています。このコラムが掲載される日は高知県を走る予定です。
 3月28日、一生に一度撮影チャンスがあるかないかの貴重な機会が訪れました。栃木県茂木町で聖火ランナーと真岡鉄道のSLが並走するのです。同線には2度乗車したことがあるのですが、地図でリレールートと線路が並ぶ場所を確認し、当日にロケハンをして撮影地を決めようと早朝から家を出ました。
 まずリレールートを確認、その後、線路を俯瞰(ふかん)できる高台を地元農家の方の協力で確認しましたが、うまく両者を撮影できそうにありません。結局、線路沿いにある道の駅もてぎで撮影することにしました。
 雨の中待つこと2時間半、聖火ランナーの姿が見えたかと思うと、遠くから汽笛が聞こえました。ランナーが交代する「トーチキス」が行われ、2人目が走り始めるとSLもおか号が爆煙を上げて迫ってきました。汽笛を鳴らして追い抜く瞬間、ランナーはSLに向かって笑顔で手を振りました。二度と私が見ることはないであろう瞬間を撮影できた充実感は最高でした。
 撮影を終えて思ったのは、リレー実行委員会の緻密さ。線路と道路が最も近づく場所でしっかりと並走させた時間管理はさすがでした。 (写真部・笠原和則)
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