<新型コロナ>ウイルス遮断「安心ブース」 オフィス用に群大院開発

2021年4月19日 07時10分

ウイルスを遮断する「安心ブース」と、仕組みを説明する藤井教授=桐生市の群馬大桐生キャンパスで(同大提供)

 新型コロナウイルスの感染対策として、群馬大大学院理工学府(桐生市)の藤井雄作教授(社会安全工学)らの研究グループが、テントのように独立スペースを確保して機密性も高くした「安心ブース」を開発した。オフィスなどで事務作業に使えるように、樹脂製の柱に透明のビニールシートを張った仕組み。利用者はパソコンやデスク、椅子などと一緒にブース内に入ると、ウイルスから遮断できる。 (池田知之)
 ブースは高さ一・八メートル、幅と奥行きは各一・四メートルで、気密された構造。換気はコンピューターで制御するユニットを利用し、フィルターを通して吸排気するため、ウイルスは侵入しない。利用者はファスナーで開け閉めして出入りする。
 装置一式は、塩化ビニールのパイプや、農業用ハウス用のビニールなど入手しやすい材料で作られ、費用は計三万五千円。大量生産できれば約一万五千円になる見込み。サイズを大型化すれば、ベッドや公共交通機関の座席などにも応用でき、幅広い用途を想定している。
 藤井教授は「人を物理的に隔離できる構造なので、ワクチンが効きにくい変異株のウイルスでも対応ができる」と説明している。
 今後は大量生産に向け、企業に協力を求める。藤井教授らの研究グループでは、コロナ対策として、頭部全体を覆うフルフェース型のマスクなどの研究開発にも取り組んでいる。

関連キーワード

PR情報

群馬の新着

記事一覧