アイリスオーヤマ・斉藤有輝さん「充電式サイクロン スティッククリーナー モップ・マルチツール付き」

2021年4月20日 07時22分
 コロナ禍で大活躍の不織布マスクと同じ構造のフィルターを使った掃除機は、ありそうで、なかった。家電やインテリア、ペット用品などを手掛けるアイリスオーヤマ(仙台市)が昨年11月に発売したサイクロン掃除機は、フィルターに従来の布ではなく、マスク素材を採用した。
 掃除機の排気の汚れは、フィルターが原因ともいわれる。「花粉や微細なほこりをキャッチして通気性は確保する弊社のマスクと同素材の3層フィルターなら、臭いや汚れを抑えられるのではと考えた」と、家電開発部生活家電課の斉藤有輝さん。しかし、ダストカップの中で細かくゴミを遠心分離しないとすぐに詰まってしまうため、マスクフィルターにするだけでは解決できなかった。
 たどりついたのは、竜巻状にゴミと空気を吸い上げる二段式遠心分離サイクロン方式。さらに、目に見えない微粒子までしっかり分離する5つの気筒を搭載した=写真。この二段遠心分離サイクロンと5気筒の組み合わせは同社オリジナルだ。目づまりしにくく、3カ月後も吸引力を90%以上維持できるという。「マスクのアイデアは思い付きだった。実現した時はほっとした」と振り返る。
 フィルターをプリーツ形状にして表面積を広げたことで、遠心分離された排気を受ける範囲が広くなり、より多くの小さなゴミやちりをキャッチする。
 直径を従来品より大きくしたヘッドブラシには、フェルト素材を使い静電気や髪の毛の絡まりを抑制。持ち手を1メートルまで伸ばせる静電モップも本体に装着し、棚など「ついで掃除」をしやすくした。
 新製品は毎週月曜日の「プレゼン会議」から生まれる。1案件につき10分以内で社員が次々とアイデアを発表。社長による「商品化決定!」決裁後は、即日各部署が一斉に製品化へと走りだす。最も大事にしていることは「開発者の実体験」。自らが生活者となり不満や不便を発見し製品につなげていく。斉藤さんも、ゴミ捨ての利便性、隅のゴミまで吸い取れるかなどを検証するため、「自宅で10台以上の試作品を使い倒した」と苦労を語る。 (新井すずみ)

◆ここがポイント

マスク素材で、排気汚れを解消。小さなゴミもキャッチ。掃除が楽しくなりますよ。

フィルターにはマスク素材を使用

<充電式サイクロン スティッククリーナー モップ・マルチツール付き>
幅355×奥行き295×高さ1150(ミリメートル)。
重さ1・5キロ。
税込み4万2680円。
(問)0120・311・564(電気製品専用アイリスコール)


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