厚労省、クラスターと認める 23人宴会の半数以上が感染

2021年4月20日 21時22分
 厚生労働省は20日、深夜まで送別会を開いていた老健局老人保健課の職員23人のうち、新たに5人の新型コロナウイルス感染が確認され、計12人となったと発表した。老健局全体の感染者は計27人となり、同省人事課は、国立感染症研究所の見解として「クラスター(感染者集団)に該当すると考えて差し支えない」と述べた。
 厚労省の発表によると、4月15~18日、送別会に参加した5人を含む老健局の職員10人の感染が新たに確認された。送別会は3月24日、東京都内の居酒屋で、老人保健課長らが参加し、深夜零時近くまで開かれた。当時、都は飲食店に午後9時までの時短営業を要請していた。送別会参加者の感染は4月6日に初めて確認された。
 14日からの感染研の調査では、3月中旬以降に局内にウイルスが持ち込まれていたと想定されるという。送別会が感染を広げた可能性について、人事課は「(ウイルスの)持ち込みルートが複数だった可能性も否定できず、肯定も否定もできない」としている。
 送別会参加者の感染を受け、老健局は4月7日から「職場に出てこなければ、できない仕事を抱えている人のみ出勤」とし、7割がテレワークを実施して感染拡大防止に努めている。感染が判明するまでの職場における感染防止策が十分だったかという検証も求められそうだ。
 厚労省の呼び掛けで、これまでに老健局のほぼ全職員に当たる約180人が自主的にPCR検査を受け、155人の陰性が確認された。一方、年度替わりの時期のため、同局から他局へ異動した職員の感染も発覚しており、同省はさらに約140人に検査を呼び掛けている。(沢田千秋)

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