茨城知事「漁業者が納得する説明を」 処理水放出めぐり東電社長に注文

2021年4月20日 19時05分

福島第1原発の処理水放出対応方針について、茨城県の大井川和彦知事(右)に説明する東京電力の小早川智明社長=20日午前、茨城県庁

 東京電力福島第一原発で出た汚染水を浄化処理した水を海洋放出する政府の決定を巡り、東電の小早川智明社長は20日、茨城県庁を訪れ、対応について大井川和彦知事に説明した。大井川知事は「漁業者はまだ納得していない」として、地元漁業関係者に丁寧な説明をするよう求めた。
 小早川氏は会談冒頭、放出に県民から懸念の声が出ていることに「皆さまにご負担をお掛けしている」と陳謝。「水の処理や風評被害への対応、問題が起きた際の賠償について適切に対応する」と述べた。
 大井川知事は「原発事故から10年を経て、県内の漁業は立ち直りつつある。これからという時に放出の決定があった。漁業者が納得いただける説明と風評被害対策を求める」と話した。
 さらに、東電の柏崎刈羽原発(新潟県)を巡る一連の不祥事に触れ「本当に大丈夫なのか不安を強く感じている」と指摘した。
 小早川氏は会談後、報道陣の取材に「正確な情報発信と、損害が発生した場合は業種や期間、地域にかかわらず、賠償を検討したいと申し上げた」と説明。知事は「問題はこれから。どう実行していくかだ」と話した。(出来田敬司)

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