【動画あり】伊藤詩織さん「安心して道を歩ける日常を」 名誉毀損裁判が結審、判決は7月6日

2021年4月20日 20時03分
 性暴力被害を訴えたジャーナリストの伊藤詩織さん(31)が名誉を傷つけられたとして、大沢昇平・元東大大学院特任准教授に慰謝料など計110万円と投稿の削除を求めている民事訴訟が20日、東京地裁(藤沢裕介裁判長)であった。
 意見陳述で「ネットは私にとって突然、尊厳を傷つけられる暴力的な場所になった」と述べたうえ、「何も恐れずにネット上で仕事を再開できること、恐怖を感じることなく安心して道を歩ける日常を望みます」と訴えた。
 訴状によると、大沢氏は2020年6月、ツイッターで「伊藤詩織って偽名じゃねーか!」などと呟き、「伊藤詩織」を通名とする外国人とみられる人物が破産したことを示す官報公告の一部画像を添付し、「#性行為強要」などのハッシュタグをつけていた。伊藤さんは「破産開始決定を受けた事実はなく、名前は本名で別の名前もない」と否定した。
 伊藤さんは閉廷後、本紙などに対し「名誉毀損(きそん)の裁判をするのは費用でも精神的にも大変なこと。ネット世代の子どもたちのことを考えると、こうならないように社会で何ができるのか考えていってほしい」と話した。
 大沢氏は請求棄却を求めているが、伊藤さんの弁護士によると、大沢氏は「伊藤さんと同姓同名の人がおり、投稿が伊藤さんを指しているわけではない。社会的な評価は下がらず名誉毀損(きそん)は成り立たない」などと反論しているという。大沢氏の弁護士は取材に応じなかった。
 裁判はこの日結審し、判決は7月6日に言い渡される。(望月衣塑子)

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