性役割や結婚を促された 一橋大生がハラスメント調査 学生団体が大学側に改善策要望へ

2021年4月21日 07時17分

アンケート調査を実施した一橋大の学生団体のメンバー=国立市で

 一橋大(国立市)の学生団体が、学内の性被害やセクシュアルハラスメントの具体例に関するアンケートの報告書をホームページに公表した。指導教官らが固定的な性役割や結婚を促すような発言をしたとする回答が多数あった。学生団体は、近くハラスメント防止講習の徹底をはじめとする改善策を大学側に要望する。 (竹谷直子)
 アンケートは、性暴力のない一橋大を目指す「Bridge for all」と、LGBT学生らを支援する「LGBTQ+ Bridge Network」が実施。昨年十一月〜今年一月、差別やハラスメントの被害者、セクシュアリティを巡り違和感を感じた経験がある学生ら百十二人から回答を得た。
 三月にまとめた報告書では、教授らから結婚や性役割を押しつけるような発言をされたとの経験が目立った。ある学生は、教授からゼミで「結婚しなかったらOBOG会に入れない」と言われたと回答。進路相談の際に「女性は結婚できるから最悪、男性に養ってもらえばいい」と言われたとの声もあった。
 言動の主体が教官か学生は特定せず、学内で「女性は子どもを産むべきだ」と言われたとの回答のほか、「ゼミの飲み会で泥酔した男性らに許可なく体を触られた」と、直接的な性被害を訴える学生もいた。別の学生は「ゲイですか」と聞かれた経験を寄せた。学内の書類で「男性」「女性」の性別欄が必須項目となっているなどの指摘もあった。
 報告書は、特に問題視する言動に意見を付記。男性に養ってもらえとの発言については「偏った性役割を学生に内在化させてしまう危険があり、高等教育の指導としてはふさわしくない」と批判。「(学生が教官の言動を拒否したことで不利益を受ける)対価型ハラスメントに転化する可能性を秘めている」とした。
 「Bridge for all」代表の大学院二年、永山理穂さん(24)は「想像以上にいろんな体験があり驚いた。『大したことじゃないけれど』と枕ことばをつけている人が多かったが、内容は明らかにハラスメントだった。差別に反対だという雰囲気を大学が作っていかなければならない」と話した。

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