ワクチン後発熱「副反応前提に計画を」 2回目の翌朝から38時間 坂元・川崎市医務監

2021年4月22日 07時13分

ワクチン接種後の副反応について語る坂元昇さん=幸区で

 国の審議会の予防接種・ワクチン分科会委員を務める坂元昇・川崎市医務監(68)が、新型コロナウイルスワクチンの二回目接種を受けた翌朝から三十八時間にわたり発熱した。発熱自体は「免疫を得るための反応」と前向きにとらえるが、「二回目接種後の副反応は起こる、という前提で考えた方が良い」と指摘。副反応を起こす人が同時期に集中しないよう、同一施設の職員や入所者は接種日をずらして受ける「計画的な分散接種」を求める。 (安藤恭子)
 坂元さんは山口大助教授、米ファイザー社臨床開発統括部長などを経て一九九五年に川崎市に入庁。現在は市立看護短期大の学長をしている。勤務先の市立病院で三月二十二日と四月十日、接種を受けた。
 接種の一回目は肩への軽い痛みに終わったが、二回目の翌日から最高三八・五度まで熱が上がった。だるさはなく食欲も旺盛なのに解熱剤が全く効かない。発熱二日目の月曜日は医療関係者らとの会合を三つ入れていたが、平謝りしてキャンセルした。
 三日目の朝、平熱に戻った。「副反応を甘く見ていた」と坂元さん。自らのフェイスブックに教訓として経緯を記し「接種後二日間は大事な予定を入れないで」と呼びかけた。
 二回接種した約一万六千人の医療従事者を分析した厚生労働省研究班の健康調査の中間結果によると、一回目より二回目の方が発熱や体のだるさといった副反応は増えた。二回目接種後の発熱は38・1%、頭痛は53・6%。接種部位の痛みは91・1%に上る。ただし六十五歳以上は、副反応が若い世代より少ない傾向があった。
 坂元さんが周囲の病院関係者に聞いたところ、全く副反応がなかった人もいれば、ひどい倦怠(けんたい)感で起き上がれなかった人、発熱が四〇度を超えた人や三日続いた人もいた。
 接種後は「ワクチンに守られている」との安心感を得ていると坂元さん。心配なのは四月から始まった市民への接種だ。高齢者施設などでの接種の場合、職員や入所者が一斉に接種を受けてしまうと、副反応も同時に起こり業務が回らなくなる恐れがあるとみる。
 「こうした恐れは高齢者施設に限らない。社会生活に影響が出ないよう、職場や家族の中でも二回の接種は交代で受けるなど、計画的に予定を組む必要がある」と指摘した。

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