<新型コロナ>高齢者の接種予約 電話殺到、一時中断も ワクチン少なく「国は円滑に供給を」

2021年4月22日 08時25分

接種予約の一時中断や電話がつながりにくいことにお詫び(函南町ホームページから)

 新型コロナウイルスワクチンの高齢者向けの接種予約受け付けが、静岡県東部の市町でも順次始まっている。だがインターネット予約に不慣れな高齢者の電話が殺到するなどして、つながりにくい状態になっている。ワクチンの供給量が少ないため、受け付けを一時中断するところも出ている。 (渡辺陽太郎、山中正義)
 下田市では十二日から予約が始まったが、電話がつながりにくい状態が続いている。市民保健課の担当者も「予想以上で混乱している」。予約を受け付ける電話の回線数を近く増やす方針という。
 市民からは「何回電話してもつながらない」などと苦情が相次いだ。中には市役所に直接来る人も。こうした状況を受けて市は先週、メールマガジンやホームページで混雑をおわびする内容を発信した。
 市は電話回線を現在の四回線から七回線に増やす予定で、同課の担当者は「ある程度予約が埋まれば、だんだんつながるようになる。望む人が接種できる対応をする」と理解を求めた。
 函南町は十九日、七十五歳以上の六千六百四十九人を対象に受け付けを始めたが、翌日には、ワクチン供給量を踏まえ設定した定員千四百四十七人に達したため、一時中断した。二十八日から再開予定だが担当者は「供給状況で変更の可能性はある」と話す。ホームページでも告知した。
 受け付けた予約のうち、二十四時間対応のインターネットの利用は約三百件にとどまる。パソコンやスマホで十桁以上の番号を打ち込む必要があり、電子機器に不慣れな人が、電話予約を望んだとみている。電話はつながらない状態が続き、一部は予約を求め役場などを訪れた。職員は可能な限り対応したという。
 担当者は「手元のワクチンは限られており、新たな供給日や量が確定しないまま、無責任に受け付けられない。国には円滑な供給をお願いしたい」と話した。
 二十日から予約を始めた清水町は、十分な量が供給されると見込み、六月末までの予約を受け付けている。担当者は「供給状況によっては予約日の接種が困難となり再度、予約してもらう可能性もある。その事態は避けたいが」と話した。
 一方、二十六日から予約の受け付けを開始する熱海市は、他市町の混雑状況を踏まえ、電話での受付時間の拡充を決めた。当初は午前九時〜午後五時半を予定していたが、三十日までは午後八時までに延長する。祝日の二十九日も受付日に加えた。市健康づくり課の担当者は「一日で電話対応できる人数は限りがある。インターネットでも予約できるので活用を」と呼び掛ける。

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