「高輪築堤の破壊、容認できない」 日本考古学協会がJR方針に抗議

2021年4月22日 21時04分
 日本考古学協会(辻秀人会長)は22日、国内初の鉄道の遺構「高輪築堤」の保存を一部にとどめるJR東日本の方針に対し「保存しない部分は調査後に破壊するという方針は、容認できない」と抗議する会長コメントを協会ウェブサイトで公表した。同協会はこれまで、約800メートルにわたり出土した遺構全体の現地保存を重ねて要望している。

高輪築堤の第七橋梁

 コメントでは、線路をくぐる水路上にかけた「第七橋梁」など計120メートルの現地保存方針を評価。その一方で国内最古の鉄道信号機の土台跡を移築し、その他の石垣を調査後に解体する点は「現地で一体的に保存することで価値が保たれる」と撤回を求めた。
 さらに信号機跡の一般公開を今月10日だけに限った点に「追加して十分な公開の機会を設け、さまざまな分野の専門家や一般の方々から意見を聞くことが必要」と主張している。
 遺構は高輪ゲートウェイ駅西側でJR東が手掛ける再開発で出土。同社は21日、建設予定の4棟のビルのうち1棟の位置をずらし、遺構の一部を現地保存する案を公表した。(梅野光春)

関連キーワード

PR情報

社会の新着

記事一覧