羽田新ルート、多くのパイロットの本音は「不安」 試験飛行時は「安全」の報告も…

2021年4月23日 06時00分
 羽田新飛行ルートを巡っては当初から、騒音や落下物の問題のほか、着陸時の安全性を懸念する声が出ていた。 (宮本隆康)

羽田新ルートの都心上空を飛行する旅客機=2020年2月、東京都内で、本社ヘリ「おおづる」から

 赤羽一嘉国土交通相は昨年3月の運航開始前、報道陣を前に、試験飛行をした日本航空と全日空のパイロットからのヒアリングをした。「安全に運航できる」との報告を受け、問題がないことをアピールした。
 しかし、今回のヒヤリ・ハットの報告について、元日航パイロットで航空評論家の杉江弘さんは「あえて自主報告をするのは一部のパイロット。実際には、大勢が本音では同じことを思っている」と指摘する。

◆増便見込んだがコロナ禍で一転

 新ルート導入は、東京五輪などで外国人旅行者が増えるのを見込み、国際線を増便するのが目的だった。
 国交省によると、従来の着陸ルートを使った場合、発着できる便数は1時間あたり10便ほど減り、当初想定した増便はできなくなる。しかし、コロナ禍で航空需要は激減し、大幅な減便が続いている。
 新ルートを使った場合でも、横風などで安全に着陸できなければ、航空機は再び高度を上げて旋回する。着陸をやり直す航空機が続出すれば、結局、想定通りの増便は難しくなるという。

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