東京・八王子のアパート階段崩落死事故 2時間前に木製部品の一部が落下、管理人が補修

2021年4月23日 14時00分

階段が崩れて住民の女性が転落死したアパート=22日、東京都八王子市で

 東京都八王子市南新町のアパートで、2階につながる外階段の一部が崩れて住民の女性が転落死した事故で、事故の2時間前、崩落した鉄製階段の接ぎ目に使われていた木製部品が一部落下しているのを、管理人が確認していたことが捜査関係者の話で分かった。管理人は自分で補修したという。アパートは築8年と比較的新しく、警視庁は業務上過失致死事件として、アパートの設計や施工、管理に問題がなかったか調べている。
 17日午後2時すぎ、3階に住む無職大手里美さん(58)が階段を上っていた際、踊り場から2階につながる部分が崩落。大手さんは約2メートル下に転落して頭を強く打ち、外傷性脳挫傷で搬送先の病院で死亡した。
 捜査関係者によると、管理人はこの約2時間前、別の住人から「階段の部品が落下している」と連絡を受け、近くのホームセンターで木材を購入して補修した。落下した木製の部品は腐食していたとみられており、同庁は階段崩落との関連を調べる。
 アパートは木造3階建て(8世帯)で2013年に完成。警視庁は20日に現場検証を行ったが、建物の安全性が疑われるため中断した。住民らはホテルなどに避難している。
 施工した「則武地所」(相模原市)の女性社長は23日、本紙の取材に「他の利用者からは事故の2時間前に『階段がおかしい』と管理会社に連絡があったと聞いたが、私どもにはなんの連絡もなかった。連絡してくれていれば、メンテナンスしたのにと悔やまれる。被害者には申し訳なく、できる限りのことをしたい」と話した。

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