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【千葉】

千葉の石炭火力発電所、計画中止 反対住民ら「活動道半ば」

建設中止を受け、今後の活動を話し合う「蘇我石炭火力発電所計画を考える会」のメンバー=千葉市内で

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 建設費がかさみ事業として成立しないとして、昨年12月、千葉市の石炭火力発電所建設計画の中止が公表された。製鉄大手JFEスチール(東京都)と中国電力(広島市)は今後、液化天然ガス(LNG)を燃料とする火力発電所の建設を検討するという。建設反対を訴えてきた住民団体のメンバーは「ひと安心だが活動は道半ば。天然ガス火力発電所の建設反対も求めていく」と話している。 (黒籔香織)

 二社が出資する千葉パワー(東京都)は、二〇二四年の運転開始を目指し、JFEスチール東日本製鉄所千葉地区(千葉市中央区)の敷地内に出力百七万キロワットの「(仮称)蘇我火力発電所」を建てる計画だった。

 予定地近くで暮らし、建設に反対する運動を続けてきた「蘇我石炭火力発電所計画を考える会」メンバーの渡辺敬志(たかし)さん(71)は、JFEスチールの担当者からの電話で建設中止を知った。「信じられなくて『もう一回言ってください』と聞き直した。市民の反対の声の盛り上がりが影響したと感じる」と話す。

 一六年に発効した地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の目標達成に向け、カナダやフランスなどは「脱石炭」の方針を示している。

 しかし日本では、一一年の東京電力福島第一原発事故後、低コストで安定して発電できるなどとして石炭火力発電所の計画が相次ぎ浮上。千葉市での計画は中止になったが、袖ケ浦市では二〇年代半ばの運転開始を目指し、「(仮称)千葉袖ケ浦火力発電所」の建設計画が進められている。

 建設中止について千葉パワーの担当者は「建設費の増加が見込まれ、事業性を見込めないため」と話す。今後は、天然ガス火力発電所が事業として成立するかどうかを検討するという。

 考える会代表の小西由希子さん(59)は、天然ガス火力発電所も二酸化炭素(CO2)を排出し、環境に悪影響を及ぼすと問題視する。「電力は既に足りているのではないかと思う。今後は電力需要に関する勉強をし、天然ガス火力発電所の建設が本当に必要かを検証したい」と話している。

 

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