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【千葉】

「汚い」「少ない」観光地トイレを快適に 20年五輪へ県が取り組みを強化

2017年度の補助事業で新設された「ひこうきの丘」のトイレ

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 千葉の観光地の公衆トイレは汚く、少ない−。こんな不満の解消に向けて、県は取り組みを強化する。トイレ改修など整備費用の補助に加えて、新年度からは美化講座をスタート。二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの県内一部開催を契機に、観光客が増加するのを見据え、来県者の満足度を高める狙いだ。 (村上豊)

 県が一月下旬に発表した一八年度の県民アンケート。「県内を観光した際の不満」を複数回答で聞いたところ、「公衆トイレが汚い」が17・2%で一番だった。「駐車場」「交通アクセス」に続いて、四番目が「公衆トイレが少ない」で14・5%と、トイレの不満が上位に入った。

 地域別では、「汚い」で君津地域がトップの31・3%。長生、香取、山武、印旛の各地域が20%を超えた。「少ない」で安房、山武の両地域が20%以上。性・年代別では、二十代女性の「汚い」、六十〜六十四歳男性の「少ない」との回答が多かった。

 森田健作知事は常々、「景色を見て、おいしいものを食べても、トイレが汚ければ観光が台無しになる。トイレは観光のイメージを左右する」と主張。〇九年度から「観光地魅力アップ整備事業」として、観光地の公衆トイレの設置・改修費用を一部補助する取り組みを始めた。

 自治体、民間企業が駅前や道の駅にあるトイレを和式から洋式にしたり、シャワー機能を付けたりなどしたのは、一七年度末までで計二百二十八カ所。開会中の県議会に提出中の新年度予算案にも、駐車場の整備費用を含めて二億八千万円を計上。公衆トイレ三十件程度(一件当たり最大五百万〜一千万円助成)の整備を見込む。

 今のところ、トイレに関して満足度は高まっていないが、観光企画課の担当者は「観光客が国内外から来る当面の目標である東京大会を見据え、取り組みは着実に進んでいる」と胸を張る。

 さらに新年度予算案には、トイレクリーン「C+1」プロジェクトと称する新規事業で六百八十万円を盛り込んだ。トイレの管理者や自治体、商工会の担当者らを対象に、美化の実践講座を四十回ほど開く。

 便器メーカーの社員から、隠れた汚れの見つけ方や負担にならない清掃といった清潔さを維持管理する方法を学んでもらう。掃除後に一輪挿しを置いたり、芳香剤を見えないようにする気配りについても教わる。

 観光企画課の担当者は「設備の充実に加えて、きれいさを維持することが選ばれる観光地になる大事な要素。参加者が講座でおもてなし力を高めてもらえれば」と期待。利用者のマナー啓発ステッカーも作る。

「ひこうきの丘」のトイレの内側(いずれも芝山町提供)

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