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【千葉】

酒々井で移動スーパー運行開始 玄関先 買い物から地域の輪

移動スーパーの来客に対応する玉田充さん(右から2人目)=酒々井町で

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 食品スーパーのナリタヤが七日、酒々井町で軽トラックを活用した移動スーパー「とくし丸」の運行を始めた。個人事業主として販売を担当する玉田充さん(39)は「必要としてくれる大勢の方たちに喜んでもらいうれしく思う。感謝の気持ちを忘れず、親切、丁寧に尽くしたい」と意気込んでいる。 (小沢伸介)

 JR酒々井駅から南に約六百メートル離れた団地内に停車すると、車から流れるテーマ曲に誘われ住民のお年寄りたちが集まってきた。小さな荷台には四百品目千二百点の商品がぎっしり。来客は周囲を歩いては中をのぞき込み、「牛乳はどこ?」「ネギはあるかしら」などと玉田さんを質問攻めに。住民同士で談笑する姿も見られた。

 買い物に来た女性(75)は「今はまだ歩けるから特売にも行っているけど、重い物を持ち帰るのに少し困っていた。これから先のことを考えると安心できる」と笑顔で話した。

 体調が思わしくない母の買い物に付き添っていて、移動販売の募集を知ったという玉田さん。「母のためにも頑張ってみようと思った。地域の人たちと仲良くなり、電球の交換とかちょっとした困りごとにも応じていきたい」と話す。

 とくし丸は、利用を申し込んだ百六十軒を対象に毎週二回、玄関前まで乗り付け、商品一点につき十円を上乗せして販売する。ナリタヤでは栄町の安食店で二台を運行しており、酒々井店が三台目。利用申し込みは随時受け付けている。

 酒々井町は鉄道駅や幹線道路を中心に住宅地が比較的狭い範囲に集まり、何でも歩いて用が足せる「コンパクトシティー」を旗印にまちづくりを進めている。

 それでも、高齢化の進展に伴い買い物困難者が増え、二年前から移動販売車の導入を要請してきた。

 菊川慎吉専務は店舗前での出発式で、「地域社会に貢献し、買い物弱者の豊かな食生活を支えていく」とあいさつ。小坂泰久町長は「玉田さんには高齢者の見守りも含め、町民の幸せと安全の確保をお願いしたい」と期待を寄せた。

 

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