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【千葉】

野田の小4死亡 柏児相の対応、議論 「ヒアリングで確認を」

検証委の冒頭だけ出席して黙とうする森田健作知事(左)とメンバーら=県庁で

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 野田市の小学四年栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅浴室で死亡し、傷害容疑で両親が逮捕された事件を受け、県が二十一日に初会合を開いた検証委員会では今後、県柏児童相談所の対応が適切だったのかなどについて議論する。昨年五月に同様の事案で外部検証の報告書がまとまったばかりだが、今回、再発防止につなげることができるのか注目が集まる。 (村上豊)

 検証委は、専門的な知見を持った第三者から意見を聞くのが目的で、弁護士や教育関係者、精神科医、大学教授ら八人で構成。初回は二人が欠席、冒頭以外は非公開で行われた。三月以降、月一回のペースで開催する意向だが、報告書がまとまる時期は未定。

 柏児相が昨年二月二十八日の会議で、心愛さんが自宅に戻ることを了承した点が検証される見込み。しかし、児童福祉司の意見書など当日の詳細な記録が残っておらず、会合後の記者会見で川崎二三彦委員長は「(児相などへの)ヒアリングで確認する努力をしたい」と述べた。

 県内では、二〇一四年十一月に市原市で男児が死亡した虐待事案で検証委が設けられ、一八年五月に報告書がまとまった。正副委員長を含め四人が当時と同じメンバーで、一時保護解除後の家庭訪問の改善策などを提言した。

 川崎委員長は「また起こってしまった。市原の検証が適切だったか振り返る必要がある」とした上で「前回の検証で出た問題点が、現場でどこまで浸透していたかを考えていくのが責務」と述べた。

 検証委の初会合の日程について県は、十四日の県議会代表質問の一日目に明らかにした。その後の議会では、「一時保護を解除した柏児相の判断は適切だったか」など質問が相次いだが、森田健作知事は「検証委員会で検証してもらう」と繰り返すのみだった。

 検証委の設置を理由に明確な答弁を避ける県側の姿勢に、代表質問で三輪由美議員(共産)は「県自ら即刻、内部検証すべきだ。検証委に丸投げでは駄目」と迫った。

 一方、野田市は二十八日、「児童虐待事件再発防止合同委員会」の初会合を開く。副市長を委員長に市と市教育委員会の関係部署の部長らが委員を務め、弁護士と有識者も加わる。各機関の連携不足の原因、即効性のある対策などを探る。

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◆野田市長ら給与半減 4〜6月

 野田市は二十二日、鈴木有市長、今村繁副市長、佐藤裕教育長の給与を四〜六月の三カ月間、それぞれ二分の一に減額すると発表した。市は三月一日に開会する市議会定例会に、給料月額と地域手当の減額条例案を提出する。

 事件を防げなかった責任を重く受け止めた措置としている。過去十五年間で市長給与の減額は五回あったが、今回の減額幅は最大。他市の不祥事案に照らし合わせて算出したという。

 市によると、一カ月当たりの給料と地域手当は、鈴木市長が九十七万二千円と五万八千三百二十円、今村副市長が八十三万一千円と五万八千三百二十円、佐藤教育長が七十五万円と四万五千円。鈴木市長の月額給与は五十一万五千百六十円となる。

 鈴木市長は「事件の問題点を徹底的に検証し、一日も早く再発防止策を講じる」とコメントした。 (堀場達)

 

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