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【千葉】

「虐待防止、親のケアを」 森田さん講演 柏で母親ら140人参加

「体罰が必要なときはない」と熱弁を振るう森田ゆりさん=柏市で

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 子どもや女性への虐待、暴力防止を進めている「エンパワメント・センター」を主宰する作家の森田ゆりさんが柏市で講演した。森田さんは「児童虐待は多重なストレスと孤立で生じる。防止するためには虐待する親の側をケアしなければならない」と訴えた。

 森田さんは虐待、DV(ドメスティックバイオレンス)、性暴力をテーマに政策提言や、研修プログラムの開発などに当たってきた。講演会場には子育て中の母親ら約百四十人が訪れ、森田さんの熱弁に耳を傾けた。

 講演では、野田市立小四年の栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡し、両親が逮捕された事件、昨年三月に東京都目黒区で船戸結愛(ゆあ)さん(5つ)が死亡した事件が主に取り上げられた。

 森田さんは野田の事件で、心愛さんの母親がDV被害者だったことに言及した上で「母親は夫からDVを受け、恐怖心から、子ども(心愛さん)がスケープゴートの役割を担ってくれないと困ると考えたのでは」と指摘。「母親を利己的とはいえない。暴力はそれだけ人間の心を支配する恐ろしいもの」と話した。

 心愛さんも結愛さんも児童相談所の一時保護を経て、帰宅した後に再虐待を受けたという共通点があり、森田さんは「親が回復しなければ子どもは返せない。親が変わるための回復プログラムの全国展開が早急に必要」と強調した。

 講演会は、東葛地方で活動するグループ「CAP(キャップ)なのはな」が主催した。CAPは「子どもへの暴力防止」を英文の頭文字で表現した米国発祥の取り組みで、森田さんが日本に紹介した。 (堀場達)

 

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