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【千葉】

<東日本大震災8年>津波被害教訓 雨中の訓練 悲劇繰り返さない 旭で市民756人 

訓練で日の出山公園の築山に避難してきた家族

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 東日本大震災に伴う津波などで14人の死者と2人の行方不明者が出た教訓から、旭市や市消防団、旭署など市内11機関が3日、津波避難訓練をした。旭、飯岡の両地域の市民756人が雨の中、25カ所の避難場所に向かうなど訓練に自主参加し、悲劇を繰り返さないことを誓った。 (小沢伸介)

 房総半島東方沖を震源とするマグニチュード(M)8・2の地震が起き、千葉県北東部では震度6弱、三十分後に津波が到達する想定。午前九時に緊急地震速報が流れ、同三分に大津波警報の発表とともに、市が避難指示を発令。防災行政無線を通じた呼び掛けのほか「防災あさひメール」でも情報を配信した。

 訓練の対象は、高さ一〇メートルの津波で想定される浸水域に住む一万六千二百二十二人。同市椎名内で昨年五月に完成し、新たな津波避難場所に指定された日の出山公園の築山には、九時十五分ごろからマイカーや徒歩で傘を差した人たち三十四人が集まった。

 愛犬と一緒にやってきた近くの亀谷光雄さん(75)は「あれから八年たち記憶は薄れてくるが、小さな揺れでもすごくほえる犬の様子に、地震の怖さを思い出させられている。訓練には毎年参加しているが、築山に避難できると思うと安心していられる」と話した。

 矢指小学校体育館では、防災教育として津波が起きるメカニズムや、避難の心構えを紹介する映像を放映。救命救急訓練として、自動体外式除細動器(AED)の使用法を含めた心肺蘇生法や、応急手当てのやり方、毛布を使った搬送法などを消防隊員が実演した。

 明智忠直市長は「海岸地帯全域で3・11の大津波を再認識してもらうことが大切。命は自分で守るのが大前提だと意識を深めてほしいと思う。大地震はいつ来るか分からない。自分自身や家族の中で、どこへ避難するのか考え、話し合ってほしい」と講評した。

心肺蘇生法を実演する消防隊員たち=いずれも旭市で

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