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【千葉】

<東日本大震災8年>防災意識 より高まるように 旭市、防災資料館19年度中リニューアル

「防災意識を高める重要性は増している」と話す戸井さん=旭市防災資料館で

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 東日本大震災で大きな被害を受けた旭市が、震災の記憶を次代に伝えるため整備した市防災資料館を、二〇一九年度中に全面的にリニューアルする。関連事業費として千八十七万二千円を盛り込んだ新年度当初予算案を、開会中の市議会に提出した。 (小沢伸介)

 資料館は、同市萩園の「いいおか潮騒ホテル」の一階東側を改修し、一四年七月に開館した。市職員らが展示品をレイアウトした手作り感が特徴。地元の小中学校、各地の自治会や自主防災組織といった団体のほか、外国人観光客が訪れることもあり、来館者数は今年二月末現在で延べ三万五千三百四十八人。

 市によると、館内の改装は専門業者に委託する。映像鑑賞のスペースを移動させ、順路を示して展示物を見学できるよう回廊状にするなど、大幅な変更を加える予定で、展示パネルも一新させ、防災意識がより高まるよう工夫する計画だ。

 用意している六種類のビデオのうち、市が震災記録で制作した「被災地あさひ」に、復興の経過を加えるなどして新しい映像を制作する。

 また展示品の中には、復興を応援する寄せ書きなど、被災者を勇気づけた資料が数多くあるが、一部で色あせて文字が読みづらくなるなど劣化が進んでおり、併せて半永久的に保存できるよう複製する。

 さらに、市内の小学三年生に授業で見学してもらうため、年に一回、学校単位でバスをチャーターするなど、全員分の交通費を市が負担する。震災では被害の程度に地域差が大きく、これまで一度も来たことがない学校もあるという。既に市教育委員会を通じて各校長に要請した。

 明智忠直市長は「市民には、震災や津波の記憶を風化させることなく、いつ来るか分からないという意識を継続的に持ってもらいたい、と願っている。資料館は、そのために皆がやって来る本物の場所にしたい」と話した。

 

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