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【千葉】

「リンちゃんに会いたい」 松戸女児殺害2年 父親、悲しみ新た

花を手向けて祈る父親レェ・アイン・ハオさん=我孫子市北新田で

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 ベトナム国籍で松戸市立小学三年のレェ・ティ・ニャット・リンさん=当時(9つ)=が殺害された事件で、登校中のリンさんが行方不明になってから二十四日で二年となった。この日の午前十時、我孫子市の遺体遺棄現場を訪れた父親レェ・アイン・ハオさん(36)は「リンちゃんに会いたい気持ちはこの二年間で強くなっている」と語り、深い悲しみを新たにした。

 我孫子市北新田の排水路脇。リンさんの写真が飾られたピンクの祠(ほこら)には、リンさんが大好きだったキャラクターのぬいぐるみなどが供えられていた。リンさんの小学校の同級生や教諭から託された花束を供え、線香を手向けたハオさんは「元気に勉強を続け、将来社会の役に立つ人になるはずだった。本当につらい」と語った。

 「よむれんしゅうをがんばりたいです」「二学期もかん字をがんばりたいです」。ハオさんは、二〇一六年にリンさんが三年生の夏休みの思い出や二学期の目標を記した文章を大切に保管している。三年生の夏休み、リンさんはベトナムに帰省せず、ハオさんと漢字や算数の勉強に励んだという。

 翌年三月二十四日、リンさんは行方不明となり、二日後に遺体で見つかった。ハオさんはその年の七月に家族でベトナムに帰省するため、航空チケットを予約していたが、使うことはなかった。

 事件で殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われたリンさんが通っていた小学校の元保護者会長渋谷恭正(やすまさ)被告(47)に、千葉地裁(野原俊郎裁判長)は無期懲役(求刑死刑)の判決を言い渡した。被告と検察側双方が控訴したが、東京高裁での公判日程は未定だ。

 ハオさんは、事件後から休んでいたIT関係の仕事を昨年十二月に再開し、仕事が休みの日は被告の極刑を求める署名サイトの製作に没頭してきた。「犯人を処罰するとリンちゃんと約束したから」。署名は高裁に提出する予定だ。 (黒籔香織)

レェ・ティ・ニャット・リンさんが3年生の時に書いた文章=松戸市内で

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