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【千葉】

<統一地方選>県議の仕事や給料は?

正面から見た議会棟。本会議が開かれる議場は7〜9階部分にある

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 130人が立候補した県議選は4月7日に投開票される。仕事ぶりや報酬など、広くは知られていない県議の実情を紹介する。 (美細津仁志)

◆Q どんな仕事

 2、6、9、12月の年4回開かれる定例会に出席する。各回で決まっている出勤日は10日ほど。知事に質問したり議案を可決したりする本会議や、防災や福祉など専門的な内容を審査する委員会に出る。予算の使い方や政策が適切かをチェックする。議場で質問している様子は、テレビやインターネットで見ることができる。

 千葉市内の選挙区選出のある県議の場合、勤務地の議会棟に来るのは年に150日くらい。休会中にも県職員への聞き取り調査や質問書の作成をする。東葛地域から電車で片道2時間かけて通う人も。また、選挙区を回って地域住民らから要望を聞く。県議が「県と市町村とのパイプ役」と言われるゆえんだ。

◆Q 所属先はあるの

 政党ごとや、考え方の近い仲間同士で「会派」というグループを作っている。2月議会では91人(欠員4)中、無所属の1人を除いて、51人いる自民会派から1人会派まで、九つある会派のどれかに入っていた。会派の人数によって本会議での質問回数や議案提出権の有無、会派控室のスペースが決まっている。分裂した民進党は昨年、国民民主の議員らによる「千葉民主の会」と、立憲民主の2会派になった。

◆Q 報酬は

 月に88万円のほか、年2回(月給の4.4カ月分)のボーナスがもらえる。ほかに調査や研究のための「政務活動費」が毎月35万円支給されるが、未使用分は返還が必要。議員報酬は年間で1940万円になる。政務活動費は会派にも1人当たり毎月5万円ずつが与えられる。

 正副議長に選ばれると、待遇はアップする。毎月の給与は議長が111万円、副議長が97万円に上がり、年収はそれぞれ2338万円、副議長は2096万円。議長室、副議長室といった専用の部屋や運転手付き公用車も割り当てられる。

 海外行政調査視察でかかった費用は、後から支払われる。この4年間でみれば、38人がタイやシンガポール、ブラジル、イギリスなどに出かけた。

◆Q 出勤日数が少ないのに高報酬なら、やりたい人が多いのでは

 日本国籍を持ち、県内市町村に3カ月以上住む25歳以上であれば、誰でも立候補できる。ただ、4年の任期ごとに選挙で当選しなければならないので安定的な身分ではない。

 昼夜関係なく支持者を回ったり、駅頭に毎朝立って地域住民に大声で訴えかけたりと、肉体的にハードで休日なしで働く議員は少なくない。選挙活動や、実績を紹介するビラの作成などの出費も多い。選挙となると自分の顔が大写しになったポスターが町のあちこちに貼られ、恥ずかしがり屋には難しい仕事だ。

 議員定数は、戦後に60から始まったが、1999年に98とピークを迎えた。今度の選挙では95から94に減る。

◆Q 議員を続ける人ばかりなの

 野田佳彦前首相や桜田義孝五輪担当相のように、千葉県議から衆・参院議員になった政治家は少なくない。自らの選挙区で市長に転出するケースもある。ここ4年では辞職した6人のうち、浦安市や君津市などで4人が市長になった。こうした「県議会から市長」というケースが多い中、現職県議の中には、地元市長を経験した後、県議を務めているケースもある。

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