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【千葉】

<センバツ甲子園>1967年夏V あの感動「後輩にも」 元応援団・村山さん

PVで声援を送る村山光洋さん(手前中央)=習志野市役所で

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 「甲子園は特別な場所なんです」。決勝でプレーする選手や、アルプススタンドで応援する吹奏楽部などの生徒たち。習志野市役所で試合を放映するパブリックビューイング(PV)の観覧席で、習志野高校OBで元応援団員の村山光洋さん(68)=同市在住=は、半世紀余前の自らを重ね合わせていた。

 一九六七年、夏の甲子園大会。初の全国制覇を達成した習志野を応援するため、学ラン姿の村山さんはアルプススタンドで声をからしていた。優勝した選手たちがスタンド前に駆け寄り、応援団に頭を下げる。同時に大歓声が巻き起こった−。その場面は、今も脳裏に浮かぶ。

 高校卒業後に応援団は廃止されたが、「あの瞬間を忘れられない。頭の中が真っ白になった。選手を応援する後輩の生徒たちにも、自分のような経験をしてほしい」。そんな思いから村山さんは仕事先からグラウンドに駆け付け、試合で野球部を応援する生徒たちの指導を二十年余、続けた。

 そして、この日。選抜で初優勝がかかった一戦。甲子園のアルプススタンドで応援したかったが、膝の調子が悪いため断念し、市役所の観覧席を埋めた市民ら三百五十人余とともに声援を送った。

 「私は野球のプレーをしたことがないけど、野球は大好きだ。応援することが、グラウンドの選手たちに元気を与えるから」と話しながら試合の行方を見守った。が、願いは届かなかった。「習志野は夏に再び、甲子園に戻ってほしい。そして私も、甲子園に応援に行きたいね」。五十二年前の感動を、もう一度味わいたいと思っている。 (保母哲)

 

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