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【千葉】

野田小4虐待死 新マニュアル策定へ 再発防止委市と柏児相、対応明示

会議を終え、それぞれ思いを語る(右から)江川紹子さん、鈴木秀洋さん、後藤啓二さん=野田市で

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 野田市の小学四年栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅浴室で死亡した虐待事件で、市は「児童虐待事件再発防止合同委員会」(委員長・今村繁副市長)の二回目の会合を九日、市役所で開いた。会議終了後、出席した第三者委員たちが虐待から子どもの命を守るため、それぞれの思いを語った。

 委員会は非公開で行われた。今村副市長によると、児童虐待を防ぐ新たな対応マニュアルの策定、既に導入を決めたスクールロイヤーの制度設計などについて意見を交わした。

 心愛さんへの一連の対応で、既にある市などのマニュアルが生かされなかったことから、市と県柏児童相談所が連携し、新たなマニュアルをつくる。さまざまな事例を想定し、具体的な対応を明示するという。学校、県警、保健センターなどとも同様のマニュアルを策定する。

 市内を四つの小中学校区に分け、スクールロイヤーを派遣する。一人当たり七、八校を担当する。電話やメール、対面で相談を受け付けるほか直接、学校を訪問する。

 委員会終了後、第三者委員の三人が取材に応じた。日本大学准教授の鈴木秀洋さんは「スクールロイヤーは学校の協力者では駄目。子どもたちの視点で、いじめや虐待の相談にいかに対応するか」と課題を提示した。

 フリージャーナリストの江川紹子さんは「子どもの人権を守りたい弁護士に来てもらい、現場の声を聞いてアドバイスしてほしい。先生にも法律マインドを教えてほしい」と要望した。

 弁護士でNPO法人代表理事の後藤啓二さんは「心愛さんを救う機会は七回あった」と指摘、「命を救えなかった反省を踏まえ、有効な再発防止策を取らなければ、また繰り返される」と危機感を訴えた。

 再発防止委は今年二月に設置、有識者、市児童家庭部長や市教委学校教育部長ら計十人で構成。心愛さんが死亡するまでの市や柏児相など関係機関の一連の対応を検証しながら、再発防止策をまとめる。柏児相や県警はオブザーバー参加。 (林容史)

 

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