東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 千葉 > 記事一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【千葉】

<新時代にはばたく 平成世代の夢>3代続け同じ誕生日に マザー牧場宣伝課・小林千夏さん(25)

新元号を記念し、ヤギ子と写真に納まる小林さん。平和な世の中、平和な家庭を願う=富津市のマザー牧場で

写真

 動物好きで、東京農業大で畜産を専攻しました。牛や馬といった、大きくてかわいい目をした草食動物が好きなんですよ。動物の世話をしたいと思い、迷わずマザー牧場を就職先に選びました。

 出身は東京都板橋区。両親と姉の四人家族です。子どものころは近所のワンちゃん、猫ちゃんとじゃれ合うのが大好きで、伸び伸びと育ちました。小学校低学年のころ、家族と初めてマザー牧場を訪れたのですが、記憶はまったくなくて。ただ、当時の写真が残っていて、牛の乳搾りをしたり、ヤギと遊んでいる私が写っています。

 生まれた一九九三年ごろは、「平成不況」といわれますが、そもそも景気の良かった時代を知らないので、こんなものかなと思っていました。色に例えると、平成は黄緑。割とさわやか。イケイケではなく、穏やかで平和な感じですね。

 温かい家庭に育ち、両親にはとても感謝しています。もっとも子どものころ、父=健二さん(51)、会社員=はとても怖い存在で、食事のマナーは厳しくしつけられました。忘れられないのが二十歳の成人式。記念に父とお酒を飲んだ時、「やっと一緒に飲めてうれしい」と喜んでくれて。厳しかった父が優しいお父さんになった感じがしました。

 就職当初の配属先は売店でした。「動物の世話ができる」と楽しみにしていたので、ちょっと意外でしたが、これも勉強と考え直しました。牧場の看板を背負っているので、お客さまにうかつな振る舞いはできません。「アルバイトやパートの皆さんの見本にならないと」とも思いました。

 宣伝課に異動したのは、約半年前。まだまだ覚えることは多いですが、牧場のイベントを企画して採用されると、とてもうれしい。改元を記念し、雌のヤギ「ヤギ子」に「平成」「令和」のマントを着せたセレモニーは、自分の一言がきっかけで実現しました。いろいろ吸い上げてくれる柔軟な会社だと思います。

 平成同様、令和も戦争のない、平和な世の中であってほしい。実家のような平和な家庭が理想かな。実は私、父と同じ誕生日なんです。令和のうちに結婚したいですし、できればまた同じ誕生日に子どもを授かりたい。笑う門には福来る、笑っていれば何とかなると考え、新しい時代を歩んでいきたいですね。 (山田雄一郎)

<平成不況> バブル景気抑制のため、日本銀行は1989年から利上げを重ね、大蔵省(現財務省)も90年、不動産融資を抑制する総量規制に踏み切った。バブル崩壊で株価と地価が急落し、日本経済の「失われた20年」を招くきっかけとなる。金融機関の破綻が相次ぎ、若者の就職難も社会問題となった。89年4月、税率3%で導入した消費税は2度の引き上げを経て、今年10月に10%となることが決まっており、景気低迷が懸念されている。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報