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【千葉】

印旛沼周辺のカミツキガメ 県18年度強化事業 捕獲2259匹、前年比58%増 

印旛沼周辺で捕獲されたカミツキガメ(県生物多様性センター提供)

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 印旛沼周辺に生息する、特定外来生物のカミツキガメを少なくしようと、県が二〇一七年度から強化している捕獲事業で、二年目(一八年度)の実績が二千二百五十九匹(市町村など捕獲分含む)と、前の年度より58%(八百三十匹)増えた。集中的な捕獲とワナの工夫が奏功した。

 事業一年目の一七年度は、捕獲業者を決める入札の不調やワナの納品の遅れで、カメが活動的で捕獲しやすい六月に捕獲作業ができなかった。二年目は六月に作業を集中的に行い、全体の三割近くの六百二十五匹の捕獲に成功。卵を産むメスは一年間で二倍近くの八百十六匹を捕った。

 「もんどりワナ」の出入り口を補強して逃げ出しにくくしたり、農業水路の狭い場所に配置したりと工夫した結果、六、七月のワナの捕獲が二倍の千百八十三匹になった。

 県は一七年度から三年間の基本戦略で、年に二千五百匹以上の捕獲を目標にしていて、最終の一九年度に達成を目指す。捕獲指導員への委託料やワナ千百基の仕掛け費用などに、前の年度と同程度の事業費三千四百五十万円を充てる。

 作業地域を周辺の河川上流部に拡大するほか、地元農家とも連携。カメに取り付けた発信器で追跡調査をした結果、行動範囲が四百メートル程度と限定的なことが分かった点を参考に、ワナを設置する。

 カミツキガメは北米などが原産で、国内にいるのはペットとして飼われていたのが逃げ出すなどして野生化したとみられる。甲羅の長さは二十〜四十センチ程度。四十〜八十年ほど長生きし、メスは毎年二十〜三十個の卵を産む。生態系に影響を与え、人にかみつく危険性がある。

 印旛沼周辺には一万六千匹がいると推定。これまでに累計で一万匹近くを捕獲したが、年に二千五百匹少なくならないと増え続けるという。 (村上豊)

 

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