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【千葉】

松戸の広報が捉えた「今」 世相映し生き生きと輝く 戦後〜平成の風景写真

常盤平の桜並木(1982年)=いずれも松戸市立博物館提供

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 松戸市広報課(現・広報広聴課)が広報紙を作るため、撮影した写真を紹介する資料展「カメラがとらえた松戸の風景−戦後から平成まで−」が市立博物館で開かれている。カメラを抱え、街に飛び出した課員たちがファインダー越しに見た松戸の“今”がキラキラ輝いている。6月9日まで。 (林容史)

 平成から令和に元号が変わったのを機に、市民らに懐かしい街のたたずまいを思い返してもらおうと企画した。

 「広報まつど」は戦後の一九五〇(昭和二十五)年一月十五日に「松戸市報」として創刊、五三年から紙面に写真を掲載してきた。これまで撮りためた膨大なネガの保管に困り、二〇一二年に博物館に移した。ネガ類は一九五三〜二〇〇六年に撮影されたもので、保管用アルバム八百冊を超すという。

 今回、往時を追懐させたり、当時の市民の表情を生き生きと捉えたりしたモノクロ、カラー写真五十二点を選び、説明文を付けて展示している。

 松戸駅をはじめ、昭和三十〜四十年代の市内の鉄道各駅、桜祭りのにぎわい、市民運動会で奮闘するお父さんやお母さん、防犯を訴えるパレードなど、市民の日常生活が並ぶ。常盤平団地を視察に訪れた佐藤栄作首相の姿も見える。

 市内の会社員の女性(45)は「運動会のお父さんの表情は今と一緒。地元の駅前は随分、変わったけど想像できる。ありきたりの風景を、よくぞこんなに撮った」と感心。神奈川県から引っ越してきた男性(68)は「松戸ってこんな感じだったんだ、と思うと同時に懐かしさも覚えた」と目を細めていた。

 博物館学芸員の中山文人さんは「世代によって違う、それぞれの思い出と結び付く展示。新たに松戸に来た人も、生まれ育った街の原風景とつながるはず」と話し、「歴史資料としてオリジナルのネガを保存していきたい」と力を込めた。

 市広報広聴課の関川恵美子課長は「写真は記事を分かりやすく伝え、市を知るためにも貴重な財産。これからも撮り続け、残していくことが責務だと思っている」と話している。

 入場無料。月曜休館。問い合わせは、博物館=電047(384)8181=へ。

松戸駅西口(1965年)

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