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【千葉】

満足度向上へ新エリア起工式 TDS、国内リピーター想定

「ファンタジースプリングス」の入り口には水辺空間が広がる(オリエンタルランド提供)

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 浦安市の東京ディズニーシー(TDS)で二十一日、新エリア「ファンタジースプリングス(泉)」の起工式があった。この拡張事業では過去最大の総額約二千五百億円を投じる。その目的として、運営するオリエンタルランド幹部が口をそろえるのが「ゲスト(来園者)の満足度の向上」。東京ディズニーランド(TDL)とともに大幅な入場者数のアップが見込めないだけに、今後は施設の充実に力を入れる。 (保母哲)

■新たな空間創出

 「(新エリアでは)いかにゲストの満足度を高めるか、を主眼にしている」。起工式で同社の加賀見俊夫会長は記者団の質問にこう答え、「新たなファンタジー空間の誕生で、今までにない体験を提供することになる」と続けた。

 TDS南西側の駐車場跡などに新設されるファンタジースプリングスは、面積約十四万平方メートル。現在から三割弱拡張され、ディズニー映画「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「ピーター・パン」の世界を体験できるアトラクションなどが新設される。

 三つの映画に共通するのがファンタジーだとして、新エリアのテーマは「魔法の泉が導くディズニーファンタジーの世界」。泉や滝を設け、森のように樹木を植えることで、東京ディズニーリゾート(TDR)ではこれまでにないエリアとなる。オープンは二〇二二年度の予定。

■「全世代型」も視野

 テーマパークを巡っては、入場者数が好調なユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)をはじめ、国内外で競争が激しさを増している。

 TDSとTDLの二つのテーマパークを合わせた入園者は一三年以来、三千万〜三千二百万人台。国内屈指だが、今後は大幅な入園者増は見込めず、各施設での混雑ぶりも課題になっている。

 訪日外国人の入園者数は増加傾向なものの、一八年は9・6%。「インバウンドが増えても、うちに来る外国人はそんなには増えない」(加賀見会長)とみる。このため国内のリピーター客を想定した施設充実策として、TDSを拡張した新アトラクションの導入をはじめ、TDLでは一七年四月から映画「美女と野獣」などをテーマにしたエリアの新設工事を進めている。こちらの総投資額は約七百五十億円。

 起工式が行われたTDSの新エリア内には、豪華なラグジュアリーホテル(客室数四百七十五)が初めて建てられ、新エリア南側には映画「トイ・ストーリー」をテーマにしたホテルもお目見えする。

 ディズニーブランドのホテルは現在、浦安市内に四カ所ある。新たに二カ所が加わることになり、今後は滞在型リゾートの強化も視野に入れている。

 現在の入園者は若い女性が中心だが、こうした施設整備を通したTDRの将来展望として、加賀見会長は「三世代など、世代を超えてパーク全体を楽しんでいただけるよう変化させたい」と、全世代型への移行も見通した。

起工式に出席した加賀見俊夫会長(中央(右))と米ウォルト・ディズニーのロバート・アイガー会長兼CEO(同(左))ら=浦安市のTDSで

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