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【千葉】

<ものづくりの現場へGO!> JFEスチール東日本製鉄所(千葉地区)

機械で引き伸ばされ、次の工程へと運ばれる鉄の板=JFEスチール東日本製鉄所提供、いずれも千葉市中央区で

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 千葉港沿岸部に要塞(ようさい)のような工場が立ち並び、コークス炉の煙突からもくもくと水蒸気が上がる様子は、映画のワンシーンのよう。千葉市中央区のJFEスチール東日本製鉄所(千葉地区)は、一九五一年に前身の川崎製鉄が千葉製鉄所として開設して以来、首都圏を代表する製鉄所として鉄鋼製品を生産してきた。「企業秘密」だらけで通常は非公開だが、夏休み期間中、一部の工程を子ども向けに公開する。

 敷地の総面積は約七百六十五万平方メートルで、東京ディズニーランドの敷地約十個分。鉄鉱石などの原料から鉄を作り、製品に仕上げるまでの工程をすべて集約している。製造品の90%以上は薄板で、国内外へ出荷され、自動車部品や家電製品へと生まれ変わる。二〇一七年度の国内の年間粗鋼生産量を見ると、同製鉄所は千葉地区と京浜地区(川崎市)合わせて約八百万トンで、業界四位にランクインしている。

 製鉄所のシンボルで心臓部分にあたるのは、溶鉱炉。鉄鉱石などの原料を炉の上から入れ、下から約千二百度の熱風を吹き込んで溶かす「製銑(せいせん)」作業をしている。内部は立ち入れないが、バスの車窓から高さ約百メートルの外観を見学できる。

 不純物が取り除かれ、鋳造工場で冷やし固められた鉄「スラブ」は、厚さや幅を調整する工場へ送られる。見学会では、「熱間圧延工場」でスラブを再加熱して伸ばし、巻き取っていく加工ラインを見られる。

 製鉄所の担当者は「ダイナミックな鉄の製造過程を見てもらい、大迫力を目、耳、肌で感じてほしい」と参加を呼び掛けている。

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琥珀色の明かりで照らし出されたJFEスチール東日本製鉄所の工場。夜空に水蒸気が浮かぶ様子も見られる

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 製鉄所の見どころは、内部だけではない。二十四時間稼働の製鉄所は、夜には琥珀(こはく)色の明かりでその外観を照らし出され、幻想的な雰囲気に包まれる。

 JFEの工場や、造船所、食品コンビナートが並ぶ千葉港は夜景スポットとしても知られ、「日本十一大工場夜景」に名を連ねる。

 千葉ポートサービス社は、遊覧船で市原市の三井造船千葉事業所やコスモ石油千葉製油所周辺を巡る「工場夜景クルーズ」を企画。巨大なクレーンや大型タンカーを間近で楽しめる。

 八月の開催日は、十、十七、二十五日。乗船料は高校生以上二千円、小中学生千円。荒天時は中止。同社に電話=043(205)4333=などで予約する。 (太田理英子)

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 子どもたちの夏休みは八月に入り、いよいよ本番モード。海や山、娯楽施設など、どこに出掛けようか迷う人もいるかもしれない。近場や、少し足を延ばして日本を支える製造業の現場を見学するのも選択肢の一つ。子どもだけでなく、大人も楽しめるものづくりの現場へGO! (この企画は随時掲載します)

<JFEスチール東日本製鉄所(千葉地区)内見学センター> 千葉市中央区川崎町1。JR蘇我駅西口から徒歩10分。工場見学会は、8月7、8、20日の午前、午後の各2回のほか、21日午後にも開催。参加無料。対象は小学生以上(小学生は保護者の同伴必要)で、各回の定員は30人。工場敷地内での撮影や、サンダルやハイヒールなど歩きにくい靴での参加は不可。問い合わせは、同センター=電043(262)2205=へ。

 

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