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【千葉】

<つなぐ 戦後74年>シベリア抑留 伝える 世界記憶遺産画家・木内信夫さん イラスト展

抑留体験を描いた数々の作品=柏市で

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 太平洋戦争後のシベリア抑留体験を描き、世界記憶遺産に登録されている木内信夫さん(95)=柏市=のイラスト展が、柏駅南口のかしわインフォメーションセンターで開かれている。平和の尊さを、次世代に伝えていきたいという。

 会場に並ぶのは、木内さんが「後世の記録に」と手掛けてきた水彩画のレプリカ四十八点。国連教育科学文化機関(ユネスコ)は二〇一五年に、舞鶴引揚記念館(京都府舞鶴市)が所蔵する旧ソ連での抑留や引き揚げの記録五百七十点を遺産登録。この中には木内さんが館に寄贈した作品四十点が含まれる。

 イラストには、収容所での重労働の様子、ソ連の看守とのやりとり、食べ物事情など、木内さんが、約二年半に及ぶ抑留生活で体験した出来事が表現されている。つらい体験にもかかわらず、各場面にはどことなくユーモラスな雰囲気が漂う。戦争への嫌悪や仲間を失った悲しみはあっても、ソ連兵への憎しみは感じられないのが特徴だ。

 イラスト展は十五日まで(午前九時〜午後七時)。入場無料。十日午後二時〜同三時半には木内さんと、作品やメッセージを載せたホームページを運営する息子の木内正人さんが、インターネットに作品を公開した理由や、世界記憶遺産登録までの過程などについて講演する。

 講演会も入場無料で先着順で定員三十人。 (堀場達)

 

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