東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 千葉 > 記事一覧 > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【千葉】

ノートに浮かぶ 児童の心 千葉市の元小学校教諭・福田さんが出版

当時児童が日々の感情をつづっていた「心のノート」=いずれも千葉市若葉区で

写真

 元小学校教諭の福田節子さん(78)=千葉市若葉区=が六月、二十数年間の児童とのやりとりをつづった「心のノート」をまとめた本を出版した。ノートには、児童の日々の出来事や人に対するうれしさや悲しさなど豊かな感情がつづられており、福田さんは「当時の子どもたちがそれぞれに感じた真っすぐな心情を残したかった」と話している。 

出版された「心のノート」を手に取る福田さん

写真

 本は「50年以上前からあった『心のノート』 子どもたちと教師の記録」。現在、幼稚園副園長を務める福田さんが、一九六〇年代から九〇年代まで、担任をしていた小学校の全十七学級六百五十二人が記した「心のノート」をまとめた。

 「心のノート」は福田さんが教諭時代に実践した自主教材。ルールは自由で、児童に家族や友達、学校生活などについて思ったことや抱いた感情を書かせた。強制はせず、自主的に書いてくる児童が多かったという。提出されたノートはその日のうちに読み、福田さんが感想を添えて返した。

 「児童が書いたとは信じられないような機微に触れる表現がたくさん記されている」と福田さん。「当時の児童に読んでほしい」「全国の先生に子どもの心の豊かさを知ってほしい」との気持ちで出版を決めた。

 教室で無口だった女子児童は運動会で相手チームに勝つと「うれしくてゴムまりのようにはずんでかえった」と書いた。また、心のノートについて「かくしてることだってはき出しちゃう」。

 サンタクロースが存在しないことを知った児童の「いつまでもサンタのおじいさんが自分の心にあればよかったな」という心の「叫び」もあった。福田さんは「子どもの心は一人一人違っていて、それぞれに異なった言いたいこと、感受性、優しさがあるということを分かってほしい」と話した。

 税抜き千八百円で、全国の書店で販売。問い合わせはヨベル=電03(3818)4851=へ。(丸山将吾)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報