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【千葉】

<東京2020>東京パラ開幕まで1年 幕張メッセ4種目 満員で盛り上げたい

体験会の参加者にボッチャのルールなどを説明する宮坂昇さん(左)=千葉市花見川区の幕張公民館図書室で

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 二〇二〇年東京パラリンピック開幕まで二十五日で一年に迫った。県内は幕張メッセ(千葉市美浜区)で四種目が実施される。五輪と同じくパラリンピックの成功を目指す県や千葉市は会場や周辺のバリアフリー化など大会準備を進めているが、課題は機運醸成。パラスポーツの普及啓発につながる取り組みを模索している。 (中谷秀樹)

 森田健作知事は二十二日の定例会見でパラリンピックに対する県民の機運醸成について「非常に難しい問題で特効薬はない。日にちはないので、まずはできることをどんどんやっていく」と述べた。県オリンピック・パラリンピック推進局の担当者も「手応えは未知数」と打ち明ける。

 幕張メッセはゴールボール、車いすフェンシング、シッティングバレーボール、テコンドーの競技会場。同日からパラリンピックのチケットの抽選受け付けが始まったが、応募者が殺到して公式サイトにアクセスできない混乱があった五輪チケットと比較して、反応は静かだった。

県がJR千葉駅に掲示したパラリンピック観戦を呼び掛けるポスター

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 パラリンピックに向けて機運を高めようと、県や千葉市は観戦を呼びかけるチラシの配布や庁内放送などでPR強化を開始。熊谷俊人市長は二十二日の定例会見で「五輪の関心の高さがパラリンピックにもつながり、チケットを多くの人に買っていただき満員の中でプレーする環境をつくっていきたい」と語った。三十一日に千葉ポートアリーナで開く「パラスポーツフェスタちば」など、県民がパラスポーツの魅力に触れる場を本番前までつくっていく考えだ。

 人気競技のボッチャは県外の有明体操競技場(東京)が会場だが、国内では千葉発祥の競技で、前回一六年のリオデジャネイロ大会で団体銀メダルを獲得した広瀬隆喜選手(34)=君津市出身=などトップ選手を複数輩出して県民の関心も高い。二十一日に幕張公民館図書室(千葉市花見川区)で開かれたボッチャの体験会に参加した幕張小六年、橋本果歩さん(12)は「地元で開かれるパラリンピックを見に行きたいと思うようになった」と笑顔だった。

 筋ジストロフィーを患った長男がボッチャを始めたのをきっかけに、競技の普及や国内大会運営に長く携わる千葉ボッチャ協会の宮坂昇会長(71)=市川市原木=は「生活介助など受け身の日常が多い障害者が自分で目標を立てられ、アスリートの顔になれる」とパラスポーツの魅力を語る。「東京大会では、競技を体験して理解した人たちが会場で応援すればパラ選手を力づけられる」と成功を願っている。

 

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