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【千葉】

<ものづくりの現場へGO!> グリコピア CHIBA(野田市)

アイスクリームを容器に充填する作業に見入る見学者=いずれも野田市で

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 高さ約五メートルの壁面に描かれたゴールインマークをくぐると、そこはテーマパークの入り口だった−。

 アテンダントの案内でアイスクリーム工場の深部へと潜入。二人で分け合える主力商品「パピコ」や自動販売機専用の「セブンティーンアイス」ができるまでの十工程をたどる。

 原材料はそれぞれ温度別に保管し、油脂が劣化しないよう業界で初めてタンク内を真空状態にした。「理屈が分からなくても、見ているだけで小さい子でも楽しめますよ」と館長の吉村貴宏さん(52)。

 アイスクリームミックスを寝かせる「エージングタンク」一本で一日当たり約七万二千五百袋のパピコができるという。「一日一袋食べても約二百年かかりま〜す」。アテンダントの解説に家族連れがどよめく。

アイスクリーム作りを楽しむ親子

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 パピコを容器に充填(じゅうてん)する作業は、工場内に設置されたカメラを手元で操作してクローズアップ。らせん状に上から下に移動させながら冷凍する「スパイラル急凍」の内部を、コンピューターグラフィックス(CG)で疑似体験できる。零下の冷凍庫は「パピコの気持ちになって」縮こまって通り抜ける。

 千葉工場で生産したパピコを試食して、約七十分の見学が終了すると、アイスクリームの手作り体験もできる。

 両親と千葉市美浜区から訪れた小学三年の山下瑞希さん(8つ)は「夏休みの自由研究にしようかなって。氷で冷やしながらアイスクリームを作ったのが楽しかった。パピコがものすごいスピードで製造されていて驚いた」と満足そうだった。

 団体では子連れの母親同士がグループで来場するのが最も多い。学校や幼稚園の見学をはじめ、三世代でアイスクリーム作りを楽しむ姿も見られるという。

ゴールインマークをくぐってテーマパークへGO!

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 二〇一七年二月に最新鋭の生産設備を導入した工場が稼働したのに合わせ、見学施設グリコピアは同年七月にスタート。見学は四十人ずつ、日に五〜六回案内している。今年六月には累計の来館者数が十万人を突破した人気スポットだ。

 吉村さんによると、当初、見学コースは視察するバイヤー向けで、一般開放する考えはなかった。一九六七年に「グリコ千葉アイスクリーム」を設立し、豊富な地下水を求めて野田市に進出するも、特に現場を公開していなかったため地元での知名度はイマイチ。バイヤーの評判が上々だったことから、近くの小学校の児童たちを招いたところ喜ばれ、一般公開に踏み切った。

 開設にかかわった吉村さんにとっても思い入れの深い施設で「楽しかったと笑顔で帰ってもらいたい。来場者がグリコ商品のファンになってくれれば」と期待を寄せる。工場見学により「商品の品質、安心、安全がアピールできる。従業員たちも『見てもらう価値のある仕事をしている』と誇りを持っている」と胸を張った。 (林容史)

<グリコピア CHIBA> 野田市蕃昌(ばんしょう)10。全国で3カ所目のグリコピア。予約が必要。秋まで予約は埋まっているが、ホームページでキャンセル空きをチェックする。当日、電話で確認することも可能。入館無料。アイスクリーム手作り体験は2人キット1500円。見学は9時半、10時半、12時半、13時半、14時半〜。月土日、祝日は11時半の回も。休館日などはホームページに掲載。創業者の江崎利一さんがグリコーゲンにちなんでキャラメルにグリコと名付けたのがGlicoの始まり。今年、8月5日が「パピコの日」に認定された。問い合わせは=電04(7127)3355(9〜16時)=へ。

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