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【千葉】

台風15号 農林水産業被害193億円 県内、大震災超え可能性も

台風でなぎ倒されたビニールハウス=鋸南町大六で

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 県は13日、台風15号による農林水産業の被害額が193億6700万円に上ると発表した。被害額はさらに上回る見通しで、2011年の東日本大震災での県内被害額204億6900万円に迫っている。 (中谷秀樹)

 県によると、農業施設の被害は百三十六億八千八百万円で被害面積は四百六十五ヘクタール。突風によるビニールハウスの倒壊や損壊が大部分を占めた。農作物の被害額は四十八億九百十一万円で、被害面積は三千四百五十八ヘクタール。作物別ではトマト(八億九千万円)が最も多く、ニンジン(七億五千百万円)、国内収穫量日本一で、これから収穫期のピークを迎える日本ナシ(七億三千七百万円)が続く。

 水産業では水産物や漁業施設の損壊など二億七千二百万円。東安房漁協(南房総市)によると、停電の影響で、出荷前にいけすで保管していたイセエビやアワビが死に、シメサバの原料となる冷凍サバが解凍して廃棄処分となった。ほかの地域からは漁船が沈没する被害報告もあった。県農林水産政策課は「調査途中で、東日本大震災の時の被害額を超える可能性は否定できない」としている。

◆停電復旧「いつになったら…」

 県によると、十三日午後四時現在、台風15号による停電は十八万六千九百軒。東京電力は十一日に千葉市などを含む地域の復旧は十二日以降と発表していたが、台風直撃から五日目の十三日も同市緑区や若葉区などで夜間になっても停電が続いた。

 市や停電エリアの区役所によると、十二日中に復旧すると期待していた市民が多かったとみられ、「十三日になっても復旧しない」「いつになったら復旧するのか」といった苦情や問い合わせが多く寄せられた。

 市防災対策課は停電に関する電話問い合わせ用の特設ダイヤルを設け、東電職員が直接対応した。森田健作知事はこの日の防災対策会議で「停電はいまだ復旧を見通せず、県民は苦しい生活を強いられている」と苦渋の表情を見せた。

 県南部を中心とした断水は十三日午後四時現在二万九千百四十七軒で、前日より三百軒ほど減っただけで、復旧は足踏み状態。百十三カ所の避難所に四百四十八人が避難しており、被災者は不安な生活環境で三連休を迎える。JRは、これまで運休が続いていた外房線と内房線が一部復旧。久留里線は倒木などにより、十四日以降も運休の見込み。(中谷秀樹)

 

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