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【千葉】

台風の余波、住民「残念」 祭りやイベント中止 館山の「例大祭」規模縮小

鶴谷八幡宮の境内で、倒木などを撤去する作業員=13日、館山市で

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 県内では台風15号で、恒例の祭りやイベントが中止になるなどしている。多くの人が訪れ地元経済も潤うだけに、住民からは残念がる声も。被災状況の全容が分からない中、県の担当者は「観光客減少などの影響が出るようなら広報活動を強めたい」と強調した。

 「電気さえ戻れば、復興の意味も込めて開催したかった」。落花生の生産量が全国一位の八街市では、十五日の「やちまた落花生まつり」が中止に。地元の農産品をPRするイベントには昨年、県内外から約四千人が訪れた。

 市内の一部は停電が続いており、主催する市商工観光課の富谷和恵副主幹は「自然災害なのでしょうがない」。地元商店街の幹部で、祭りの運営に関わる土産物店店長小野洋介さん(57)は「地元以外ではあまり流通していない新鮮な生の落花生のおいしさを広めたかった」とこぼした。

 館山市の鶴谷八幡宮では十三日になっても重機が倒木を撤去していた。十四、十五日に開かれる例大祭「やわたんまち」は規模を縮小。平安時代から約千年続くとされる行事で、神事は執り行うが、参拝者の安全が確保できないとして、みこしや山車は中止とした。禰宜(ねぎ)の酒井利文さん(54)は「例年は何百とある出店が、今年は少ないだろう」と話す。

 近くで特産の蜂蜜の販売店を営む一二三(ひふみ)智江さん(85)は「毎年、客が朝から晩まで来て大忙しなのに」とがっかりした様子。

 市内に住む加藤政広さん(66)は「老若男女を問わず市民にとって一年に一度の楽しみ。この機会に帰省する人もいる」と残念そうだった。

 県観光誘致促進課によると、通信網のダウンで県南部を中心にイベント主催者と連絡が取れないといい、担当者は「全体の状況を確認した上で、できることを考えたい」としている。

「やわたんまち」でみこしを担ぐ人たち=2016年9月、館山市で(同市提供)

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