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【千葉】

県対応鈍く不満の声 台風から1週間で自治体など

ブルーシートで覆われた住宅の数々=南房総市千倉町大川で

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 台風15号が県を直撃してから十六日で一週間になる。被害は発生当初の予想をはるかに上回り、依然として大規模停電や断水が続く地域は生活再建からは程遠い。被災者への県営住宅の提供など避難生活の長期化に備えた対応も始まったが、県の動きの鈍さを疑問視する声も上がっている。 (中谷秀樹)

 十五日夕方現在、県内の停電軒数は南部を中心に十二万軒。台風が上陸した九日朝のピーク時の六十四万軒からは五分の一に減ったが、エアコンが使えない生活を余儀なくされ、これまでに熱中症の疑いで三人が死亡している。

 断水は二万百五十九戸で続く。最も多く確認された十日の八万九千戸から四分の一に解消されたものの、十一日以降は二万戸台で推移し足踏み状態が続く。電力が供給されても、水流が止まった水道管にさびや汚れが発生して断水している家庭も多い。県は十七日に技術職員四人を現地に派遣して洗浄作業に当たる。

 県内六十五カ所の避難所に二百七十四人が身を寄せている。健康不安も懸念され、県は住宅に被害を受けるなどした被災者に県営住宅を無償提供することを決め、十六日から受け付けを始める。

 一方で、一連の県の対応には複数の自治体などから不満の声も聞かれる。けが人を九日時点で九人と発表したが、被害の現状とはかけ離れた数字で、その後、増加。十四日の四十四人が、翌日の十五日には八十二人に膨れ上がった。県は自治体からの報告の遅れを理由に挙げるが、職員を現地に派遣するなど主体的に情報収集に当たっていなかった裏返しとも言え、「初動が遅れて被災地のニーズを把握していない」とする指摘もある。森田健作知事はこの日の県災害対策本部会議で「チーム千葉の総力を挙げてこの難局を乗り切る」と強調した。

南房総市の担当者(左)からブルーシートを受け取る住民=南房総市瀬戸の朝夷行政センターで

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