東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 千葉 > 記事一覧 > 9月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【千葉】

航空機騒音にうんざり 成田空港周辺の被災者 停電で窓閉められず

屋根が壊れた家屋の上空を通過する旅客機=芝山町で

写真

 台風15号による停電などの被害が長引く中、成田空港の周辺で暮らす被災者の間では心身ともに疲労が蓄積し、離着陸する航空機の騒音に敏感になっている。「騒音の影響を受けている所ほど復旧が遅い」と受け止める声もあり、いら立ちが募っている。 (小沢伸介)

 「ここに何年も住んで慣れてはいるが、いつ停電が解消するか分からない状況では、飛行機の音にもイライラしてくるよね」。横芝光町の農業宇井美治さん(68)は、うんざりした表情を見せた。

 自宅は空港南側の「準谷間地域」と呼ばれるA、B両滑走路の飛行ルートの間に位置している。騒音対策として、町からエアコン二台分の補助金が提供されたという。「だけど、電気が来ないと使えないから」。窓を開けざるを得ない状況に苦笑いする。

 空港周辺では、航空機騒音の評価指標に応じて区域が設定され、希望者の住居に防音工事などが施されている。ただ、今回の災害では停電に残暑が重なり、屋根の損壊や、窓の開放により、日ごろの防音効果がまるで発揮できない状況となった。

 空港にまつわる住民の声を集め、提言活動に取り組む芝山町「空港と暮らし」推進協議会の稲垣弘事務局長(63)は「大きな声にはなっていないが、『うるさくてしょうがない』と言っている人がいる。みんな我慢しているが、フラストレーションはたまっている」と地域の実情を訴える。

 「屋根瓦が飛んだ例もいっぱいあり、音に関しては停電に追い打ちを掛けている。今後も起こり得る教訓として、地区ごとに夏場の暑さと騒音をしのげる場所が必要では」と指摘した。

 成田国際空港会社(NAA)は「被災された方々が一日も早く通常の生活に戻れるよう、間接的ではあるが、物資や倒木伐採作業の支援など最大限の努力をしているところ」と理解を求めている。

写真

◆LINEで復旧を支援 きょうから県

 県は、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で台風15号の復旧支援に関する情報の問い合わせに答える公式アカウント「千葉県災害2019」の運用を二十三日午前九時からスタートする。

 被災者がラインの画面上で、生活再建に必要な情報を選択肢の中から探せる。また「罹災(りさい)証明をしたい」「ブルーシートがほしい」など、知りたい情報を短い文章で入力すると、人工知能(AI)が自動応答するチャットボットが会話形式で質問に回答する。問い合わせは二十四時間可能で、県災害対策本部は「情報の入手経路を増やし、被災者にいち早く情報を提供したい」としている。

 利用方法はスマートフォンなどのラインのアプリを起動し、「友だち追加」の画面からQRコードを読み込み、アカウントを友だち追加する。または「友だち検索」でアカウント名を検索する。 (中谷秀樹)

ラインで台風15号の復旧支援情報の問い合わせに答える公式アカウント「千葉県災害2019」

写真

QRコード読み込んで

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報