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【千葉】

木更津市、新庁舎建設を断念 コスト増懸念で分庁維持

木更津市が継続使用を決めた市役所本庁舎=木更津市富士見で

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 木更津市は新庁舎建設を断念し、民間施設の一部を賃借している駅前庁舎(同市富士見)と朝日庁舎(同市朝日)の二つの分庁態勢を維持する方針を決めた。市街地活性化の効果が出ていることや、建設コストの増大が懸念されるためで、二日の市庁舎整備検討委員会で明らかにした。新庁舎建設を掲げてきた二〇一三年度策定の庁舎整備基本構想・基本計画の見直しにも理解を求めた。 (山田雄一郎)

 市によると、基本構想・基本計画では新庁舎の立地を、官公庁の建物が並ぶ一角にある木更津警察署近くの旧庁舎跡地に想定していた。だが一四年三月、東京オリンピックを前に建設資材が高騰し、業者が「見積もりが合わない」と入札を辞退したため、JR木更津駅西口の駅前庁舎と駅北東約一キロの朝日庁舎に分庁し、現在に至っている。

 駅前庁舎は、商業施設「スパークルシティ木更津」の七階に市議会、八階に総務部、企画部など市民の来庁が少ない部署が入居。朝日庁舎は、商業施設「イオンタウン木更津朝日」の二階に市民部、福祉部など、市民が日常的に訪れる部署が集中している。いずれの商業施設も、買い物客らが多く訪れる商業エリアに立地し、二庁舎は市民の交流拠点となっている。

 二日の市庁舎整備検討委では、台風15号で市内に大きな被害が出たことを踏まえ、委員から「職員がばらばらで対応している気がした。防災上、市庁舎は一つであるべきだ」などと異論が噴出。市側は「市民の利便性や中心市街地の活性化を考えると、現在の態勢が望ましい」と協力を呼びかけた。

 基本構想・基本計画では事業費を約八十一億円(税抜き)としてきたが、市は現在の建設資材の高騰を踏まえ、百億円超にはね上がるとの試算を示した。賃借なら、現在の二庁舎の十年間の賃料などは計二十一億四千万円(税抜き)で済むと主張した。二庁舎で建て替えが必要になった場合、それぞれ近くの土地に、新たな庁舎を建設する可能性も示した。

 市庁舎整備検討委は今後、基本構想・基本計画の見直し案をまとめ、市民からパブリックコメントを募った上、来年二月下旬、渡辺芳邦市長に答申する予定。

木更津市が継続使用を決めた市役所朝日庁舎=木更津市朝日で

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