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【千葉】

台風19号 銚子、広範囲で浸水 利根川右岸から最長300メートル

浸水被害が発生し、通行止めになった市街地=14日、銚子市で(市提供)

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 東日本一帯に甚大な被害をもたらした台風19号が過ぎ去ってから、半日以上たった十三日午後、銚子市の利根川右岸の広い範囲で浸水被害が発生した。人的被害はなかったものの、丸一日以上水が引かなかった地域もあり、十五日も被災者らが朝から後片付けに追われた。 (小沢伸介)

 「この辺りで浸水は珍しくない。茨城県常総市の鬼怒川で堤防が決壊した二〇一五年の豪雨が目安になっていたが、今回はそのレベルを超え、逃げるしかなかった。ここに住んで六十一年で初めての経験」。同市松岸町の男性はこう振り返った。

 川の水が堤防を越えたのは十三日午後二時ごろ。自宅二階で川の様子を観察していた男性は、すぐにマイカーを移動させたが、満潮を迎える前の同三時には玄関に水が入り込み、避難を決めた。ピーク時の水深は約六〇センチに達し、泥水が一階の畳をぬらした。

 市危機管理室によると、被害の範囲は銚子大橋付近から東庄町境まで約十三キロに及び、川岸から最長で三百メートルほど奥まで水が到達した。上流部の大雨の影響で銚子付近の利根川の水位が上昇したことや、市内の支流が合流部でせき止められたことで、水があふれた。

 市消防本部は、一一九番があった床上浸水三軒と、床下浸水十八軒の住民を救助。市が用意した五カ所の避難所に最大百十六人が過ごした。家屋などの被害は十五日から市が調査を始め、全容把握には一週間ほどかかる見通しだ。

 同市松岸町の利根川のほとりで、川魚問屋を営む石毛良美さん(49)は「常総市の時より大変だろうと覚悟していたが、想像以上のひどさ。親類や友人に集まってもらい後片付けを頑張っているが、漏電で電気は使えないし、殺菌消毒清掃を入れないと店も再開できない。見通しは全く立たない」と肩を落とした。

 

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