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【千葉】

台風15、19号被害の館山、鋸南 シート飛び「また水浸し」

嶋田千代江さん(右奥)の自宅のブルーシートを補修する橋本博一さん(左手前)=館山市布良で

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 県内では十九日、前線の影響で激しい雨に見舞われた。銚子地方気象台によると、レーダー解析の結果、同日朝、横芝光町付近で一時間に約一一〇ミリ、山武市や匝瑳市の付近で約一〇〇ミリの雨量を観測し、記録的短時間大雨情報を発表した。九月の台風15号の影響が色濃く残る県南部では19号でブルーシートが飛ばされた家屋も多く、激しい雨に見舞われた住民たちは掃除や後片付けに追われた。 (山口登史)

 「二階や一階もまた水浸しになっちゃったよ」。館山市布良(めら)で一人暮らしの嶋田千代江さん(90)は十九日午後、自宅の前で手押し車に座り、うつむいた。

 九月の台風15号では瓦や外壁に被害を受け、畳は水浸しに。一度はボランティアにブルーシートを張ってもらったが、19号でめくれたり、飛ばされたりした。この日の雨には補修が間に合わず、再び雨漏りした。

 雨が上がった午後、隣に住む橋本博一さん(61)にブルーシートを補修してもらったが、嶋田さんは「とりあえずは助かったけど、いつになれば根本的な修理ができるのか。住めるのか心配」と声を落とした。

 台風15号で大きな被害を受けた鋸南町岩井袋でも、19号ではブルーシートが飛ばされる被害が相次ぎ、梅田護さん(65)=千葉市中央区=の実家も雨漏りに見舞われ、床には大きなブルーシートが敷かれていた。

 修理の日程はまったく決まらず、梁(はり)のあちこちにかびが増える一方。「修理するにも壊すにも多額の費用がかかる。どうしたらいいのか、まったく頭が回らない」と嘆いた。

◆県備蓄発電機 市町村に308台貸し出し

台風19号の接近に備えて貸し出される発電機=10日、佐倉市の印旛地域振興事務所で

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 県が災害用に備蓄していた発電機について、台風19号で市町村への貸し出しが、二十九市町村で三百八台に上ったことが分かった。台風15号では、鋸南と神崎の二町で六台にとどまっていた。

 県は県内各地の防災倉庫など十一カ所に発電機を四百六十八台備えている。大規模停電が発生した台風15号では、通過後に二町のほか、県警が停電で止まった信号機を作動させるため二百台弱を使用。半数以上の約二百五十台は活用されず、市町村への周知不足が県議会で問題視された。

 県は市町村への貸し出しを想定しておらず、「発電機は主に照明や煮炊き用。電流が安定せず、携帯電話の充電や家電製品に使った場合、故障の原因につながる恐れがある」などと説明していた。

 県は台風19号の接近前の十月上旬に貸し出し対応を各自治体に伝えたところ、申し込みが相次ぎ、民間からの使用希望もあった。

 佐倉市内の介護老人保健施設は市を通じて県から八台借り受けた。停電はなく結果的に使用しなかったが、事務課長の女性(48)は「台風15号の時は貸し出していることも知らなかった。発電機があるだけで安心できた」と語った。県災害対策本部は「こちらが思った以上に要望があった」としている。 (中谷秀樹)

 

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