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【千葉】

19号襲来直前、市川市が構築 台風情報をLINEで素早く

市川市が構築した「2019台風被災者支援LINEBOT」のページ

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 台風19号の襲来直前、大型で被害が予想されたことから、市川市は急きょ、無料通信アプリ・LINE(ライン)を活用した災害用「LINEBOT(ボット)」を構築した。市民からの問い合わせに、人工知能(AI)が回答する「チャットボット」方式で、台風や気象などの情報を取得できる仕組み。市によると、開設とともに約1万7000人が登録し、活用した。村越祐民市長は「さまざまな事態に対応したシステムとして充実させたい」と話している。 (保母哲)

 構築したのは「市川市2019台風被災者支援LINEBOT」。BOTはROBOT(ロボット)の略称で、公的機関などの情報に直接アクセスできるポータル(入り口)機能を持たせたのが特徴となった。市公式ホームページ(HP)の「市川市2019台風被災者支援LINEアカウント」ページから「友だち追加」し、登録する。

 ネット上には「気象警報注意報」「ライフライン」「河川防災」といったアイコンが表示され、市HP内の該当情報のほか、気象庁、気象会社などがネット上に掲載している情報にアクセスできる。知りたい情報を取得するため、文字を入力するには手間が掛かるとして、クリックを重ねることで必要な情報にたどり着ける方式にしたという。

 全国の自治体では数少ないというこのシステム構築に取り組んだのは、房総地方などで甚大な被害をもたらした台風15号に続き、19号が日本列島に近づいたため。「LINEを使った情報発信ができないか」と、今年三月に包括連携協定を結んだLINE社の社員と、市情報政策課の職員、そして村越市長が十〜十二日に作業し、十二日午後一時に開設させた。

 稼働とともに市民からのアクセスが相次ぎ、同日午後四時ごろには一時、アクセスに時間がかかるほどだった。アクセスが最も多かったのは、市内を流れる河川に関する情報で、次いで台風情報、ハザードマップ、雨量の順となった。

 村越市長によると、台風19号で被害が出た場合に備え、当初は被災者支援用として構築する予定だった。「台風情報用として、緊急稼働させることができた」と話しながら、今後のシステム充実策として「例えば罹災(りさい)証明書の申請・交付時、撮影した被災写真をオンライン上に掲載してもらうことで、迅速に対応できるはず。米国にも似たシステムがあり、こうした手法も検討したい」と見通しを述べた。

 

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