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【千葉】

東日本大震災で支援 台湾に恩返し 千葉商大生が「友好珈琲」

商品化したコーヒーバッグを手にする千葉商大のゼミ生=市川市で

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 「東日本大震災を忘れない」「支援してくれた台湾の人たちに恩返しを」−。そんな思いを込めたコーヒーバッグを、千葉商科大(市川市)のゼミ生が商品化した。未曽有の被害をもたらした大震災では、台湾から多額の義援金などが寄せられた。その台湾の人たちに感謝の気持ちを伝えようと、台湾人留学生とともに開発したのが商品名「友好珈琲(コーヒー)」。今月からキャンパス内の生協などで販売を始め、近く台湾でも売り出される。 (保母哲)

 コーヒーバッグを手掛けたのは、人間社会学部の勅使河原隆行准教授のゼミ生たち。ゼミでは昨年、来日した台湾人留学生と共に学び、二〇一一年の大震災が話題になったことなどから、「日本人も台湾人も大好きなコーヒー商品を」と三年生約二十人で開発に取り組んできた。

 学生たちはフィールドワークで昨年、三回ほど台湾を訪れ農園などを回った。ゼミ生の台湾人留学生も案内役を担い、農業のほか高齢化問題なども調べた。現地ではパイナップルやバナナ、マンゴーといった果物が豊富なことから、「台湾の人の味覚に合うよう、フルーティーで酸味が強い味」を目指したという。市川市内のコーヒー専門店「平野珈琲」の協力も得た。

 ゼミ生で三年の瀬戸大樹(だいき)さん(20)と鈴木康介(こうすけ)さん(20)は、大震災発生時の様子を今も鮮明に覚えている。当時は小学六年で、卒業式の練習中に大きな揺れに襲われた瀬戸さんは「体育館にいたみんながパニック状態になった」。鈴木さんの自宅一帯は液状化に見舞われ、電柱が倒れたという。

 そんな大震災の記憶と恩返しをテーマに、ゼミ生仲間と商品化に取り組んだ二人は、「台湾の人にも、日本のコーヒー文化を伝えられたらうれしい」と笑顔で話した。

 コーヒーバッグは十グラム入り一袋が百二十円(税込み)。豆はルワンダ産。勅使河原ゼミでは「香り豊かなコーヒーが癒やしになれば」と、大震災の被災者と連携して二〇一七、一八年にもコーヒーバッグを開発している。今回は台湾人留学生の仲介で、台南市のコーヒーショップなどで販売される。

フィールドワークで台湾の農園も訪れた(昨年10月、勅使河原准教授提供)

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