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【千葉】

豪雨被害 農業は1億2600万円 八街で鶏3万羽溺死

 県は三十日、記録的な豪雨による農業被害が現時点で三十市町村で一億二千六百万円に上ると発表した。八街市で畜舎の浸水により、食肉用鶏のブロイラー三万羽が溺死するなどの被害が報告されている。台風15号と19号を合わせた被害額は約四百四十八億円となる。 (中谷秀樹)

 県などによると、鶏三万羽が死んだのは同市沖の畜舎。鶏を地面に放して育てていたが、二十五日に畜舎が冠水して鶏が溺死した。ほぼ全滅状態だったという。市周辺は同日、一時間雨量一〇〇ミリの猛烈な雨が降ったとみられる。同市農政課の担当者は「市内で、ここまでの大雨で多数の家畜が死んだのは聞いた事がない」という。

 農作物の被害は、計八千百万円。八街、富里、香取の各市のニンジン畑四十七ヘクタールが水に漬かるなどして約三千七百万円の被害を受けるなど、さまざまな作物が打撃を受けた。栄町でエダマメを栽培する小川博さん(62)は「二度の台風と大雨で生産者は大きな被害を受けている。平年の五割〜三割しか収穫できないのではないか」と嘆いた。

 水産業では銚子市では漁船が一隻沈没し、房総半島の各漁港では流木の漂着などの被害が出ている。県農林水産政策課は「大雨による被害は今後も増えて、数億円規模になる見込み」としている。

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◆土砂災害区域の迅速指定を指示 知事「人命第一」

 森田健作知事は三十日の定例会見で、土砂災害警戒区域の指定が遅れていた千葉、市原両市で土砂崩れによる死者が発生したことについて、「人命第一と担当部局に指示した」と今後、指定を急ぐ考えを示した。

 県の指定率は全国平均84%を大きく下回る36%で全国ワースト。「以前から知っていた。地権者に丁寧に説明するのは分かるが、今回こういうことが起きている」と語気を強めた。

 また、長柄町の二人が河川氾濫の浸水想定区域外で二人が死亡。二〇一五年の水防法の改正を受けた新基準の浸水想定区域の公表が遅れており、「批判もあるだろうし、国や市町村と連絡を取りながらやっていきたい」とした。

 氾濫した佐倉市の鹿島川など水位計測所が八月から故障したまま放置されていたことは「知らなかった。非常に反省している」と語った。 (中谷秀樹)

 

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