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【千葉】

希望者にヨウ素剤 原発事故に備え 八千代の市民団体

甲状腺エコー検診を受ける小学生=いずれも八千代市で

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 3・11の教訓と影響を忘れない−。八千代市の市民団体が十七日、市内で希望者を対象にした甲状腺エコー検診を実施した。二〇一一年の東京電力福島第一原発事故を受け、一五年から毎年一回行っており、今回は「万一に備えよう」と安定ヨウ素剤を配布。団体メンバーや参加した医師は「原発事故が起きれば被ばくの危険性があるだけに、正しい知識を身に付けることが大切」と呼び掛けていた。 (保母哲)

◆甲状腺検診に40人

受診者に配布された安定ヨウ素剤

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 市民団体は「放射能から子どもを守る会@やちよ」。福島原発事故後、一五年に初めて行った甲状腺検診では約百人、翌一六年には約八十人が受診している。今回は総合生涯学習プラザであり、約四十人が検診を受け、ヨウ素剤は家族分を含め約百五十人分が配られた。

 検診前には、医師で甲状腺がん支援グループ「あじさいの会」の牛山元美代表が講演。牛山さんは、福島県が子どもたちに行っている甲状腺検査を紹介しながら、「甲状腺がんが多く見つかっており、原因は原発事故の可能性がある」と指摘。国内にある五十九基の原発は現在、九基が稼働状態にあるとして「原発がなければ被ばくの恐れはない。原発を全廃し、自然エネルギーなど再生可能エネルギーを増やすべきです」と強調した。

 参加した親子連れらは、ヨウ素剤配布用のチェックシートに記入後、別の医師から喉の部分にある甲状腺に超音波(エコー)を当てる検査を受けた。小学三年生の男児と参加した市内の母親は「不安だから」と二年前にも検診を受けている。今回はヨウ素剤配布があることから、再び受診したという。

 市民団体の共同代表である高山敏朗さん(48)=八千代市議=は「3・11で被ばく被害があったことに、向き合わないといけない。原発事故を二度と起こさないよう、原発のない社会を実現すべきだ」と話した。

     ◇

 放射能から子どもを守る会@やちよと、八千代市の一般社団法人「やちよ未来エネルギー」などは、自然エネルギーを広めようと、市内に太陽光パネルを設置した市民発電所を設置するなどの「コドモミライプロジェクト」を進めている。

 高山さんはこうした取り組みを、市民らの優れた活動を表彰する「第十四回マニフェスト大賞」に応募。優秀成果賞候補に選ばれている。

 

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