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【千葉】

台風15号など3災害で県内 文化財被害9億円弱

倒木で見学路がふさがった国史跡の長柄横穴群=長柄町で(同町提供)

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 九月の台風15号、十月の台風19号と記録的豪雨による県内の国、県指定の文化財の被害が総額八億九千九百八十万円に上ることが、県教育委員会への取材で分かった。二〇一一年の東日本大震災の十億七千八百万円に次ぐ規模だった。

 一連の災害で確認された被害は市町村指定を含めて延べ二百三十九件。このうち、台風15号が二百件で最も多く、19号が二十七件、豪雨は十二件だった。県教委文化財課によると、被害額は東日本大震災を下回ったが、件数は今回の方が多いという。

 記録的豪雨では、養老川の氾濫で市原市の国天然記念物の地磁気逆転地層で見学路が崩れるなどした。「チバニアン(千葉時代)」命名の根拠となる約七十七万〜十二万六千年前の地層に被害はなかったが、現在も立ち入り禁止が続く。

 長柄町の国史跡の長柄横穴群は、台風15号で史跡内の樹木数十本が倒れ、19号で見学路の安全柵が倒れた。さらに豪雨で、見学路の一部が崩落。町によると、九月から見学できない状態が続いており、復旧には時間がかかる見通しという。

 国、県指定文化財で比較的被害が大きかった四十七件について、所有者が修復した際の公金による補助率を、国指定は通常75%を90%に、県指定は50%を75%に引き上げる。担当者は「所有者の負担を軽減し、早く元の状態に戻るように取り組んでいきたい」としている。 (中谷秀樹)

 

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