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【千葉】

20年間「大きな幸せ」 障害者施設で新成人「祝う会」松戸で

施設利用者らに祝福される新成人の5人=松戸市で

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 松戸市で重症心身障害者らの通所・入所施設を運営している社会福祉法人「松の実会」(隠田正昭理事長)の「新成人を祝う会」が十日、市内で開かれた。施設に通う新成人五人を、利用者や職員らが祝福。出席した親は「二十年間、大きな力と幸せをもらってきた」と声を詰まらせながら、わが子の成長を喜んだ。

 二十歳を迎えたのは同法人の施設「いぶきの広場」と「第二いぶきの広場」の大高美都さん、長浜晃太朗さん、武田侑恭(ゆうすけ)さん、長嶋良汰さん、高佐海帆(みほ)さん。振り袖、スーツ、はかま姿で式に臨んだ。

 隠田理事長は「いろいろ不自由はあるかもしれないが、生まれたことは不幸でない」とヘレン・ケラーの言葉を引いた。

 二〇一六年の相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」での殺傷事件について、「障害の重い人は働けないとは思わない。働くこととは生活費を稼ぐだけでなく、周りの人たちを楽にしたり、安心させたり、いろいろなステージがあっていい」と隠田理事長。「施設に通って交流して関係を築き、いろいろなことを経験して笑みをたくさんつくって」と呼び掛けた。

 新成人の長嶋さんは「うれしいです。頑張ります」と力を込めた。

 出席した父母は「以前は表情に乏しかったが、今は笑ってくれるのが幸せ」「明るく通えることがうれしい」「入院、手術もあったが今日まで来られた。親も気を引き締めて歩んでいきたい」などと思いを伝えた。花束や、仲間たちからのメッセージでいっぱいになったアルバムなどが五人に贈られた。

 いぶきの広場には、特別支援学校の高等部の卒業生など松戸市周辺の十八歳以上が通っている。リハビリのほか、さをり織り、紙すき、縫い物などに取り組み、製品を販売している。 (林容史)

 

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