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【千葉】

ドイツ人捕虜の生活たどる 第1次大戦時、習志野で収容 ボトルシップ、写真など200点展示

ボトルシップ(手前)や収容所内の写真などが紹介された展示会=習志野市役所で

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 第1次大戦時、習志野市内に開設された「習志野俘虜(ふりょ)収容所」の資料を紹介する展示会が26日まで、市役所1階展示コーナーとグランドフロアで開かれている。ドイツ人捕虜らを収容した施設で、その様子などを記録した写真など計約200点が公開された。最終日午後には講演会が開かれ、研究者らが約100年前の収容所と捕虜たちの生活ぶりを話す。 (保母哲)

 習志野俘虜収容所は現在の同市東習志野四丁目と五丁目の一部に設置された。一帯には日露戦争時、ロシア兵捕虜の収容所があり、第一次大戦時には規模が小さくなったものの新たに建物を整備。中国・青島で日本軍に敗れたドイツ兵ら用として一九一五〜二〇年に設けられ、最大で約千人が収容されていた。

 今回の展示会は、ドイツ人捕虜が制作したとみられるボトルシップや収容所の写真など三件百三十二点が昨年九月、市有形文化財に指定されたため、公開を兼ねて「ドイツ捕虜解放百周年記念 ナラシノの記憶」として開催された。市教育委員会が主催し、県日独協会も協力した。

 公開された食事風景や葬儀などの写真から、収容所内での捕虜たちの生活ぶりがうかがわれ、音楽やスポーツに親しんでいたことも分かる。帰国後、ドイツ・ライプチヒ大学に日本文化研究所を設立して初代所長を務めたヨハンネス・ユーバーシャール博士(一八八五〜一九六五年)が所蔵した写真も展示された。ボトルシップ二点(いずれも全長三十センチ余)や捕虜たちが本国へ送った絵はがき、収容所内で発行された年報などもある。

 講演会は二十六日午後一時からグランドフロア・大会議室であり、同収容所を長年研究し、書籍「ドイツ兵士の見たニッポン」をまとめた市農業委員会事務局の星昌幸さん、収容所研究を続けているドイツ・ハイデルベルク大学講師のメルバー・琢磨さんら四人が話す。当日参加で事前申し込み不要、定員百五十人。

習志野俘虜収容所で組み体操をするドイツ人捕虜(市教委提供)

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