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【千葉】

野田・小4女児虐待死、児相対応を問題視 第三者委員ら報告書に記述

合同委の会合に臨む第三者委員ら=野田市役所で

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 野田市の小学4年栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が死亡した虐待事件を検証する市の「児童虐待事件再発防止合同委員会」の第三者検証委員が23日にまとめた報告書は、市教育委員会や県柏児童相談所の対応を批判。「命を奪ったのは、公的機関に所属する大人への不信感だった」と指摘した。 (山口登史、林容史)

 報告書では、柏児相の対応を問題視する記述が多く見られた。二〇一七年十二月に柏児相が心愛さんの一時保護を解除した後の方針について「児相の決定と担当児童福祉司の方針にそごがあった」と市に正確に伝わっていなかったとした。

 一八年四月に児童福祉司が交代した際、父親の勇一郎被告(42)=傷害致死罪などで起訴=に、心愛さんが元気でいることが一定期間確認できれば、児相として関与を終えるとの内容の手紙を送ったが「市に伝えられていない」。県が、児童福祉司が児相の決定を経ずに出した手紙だったと説明したことに、「そのようなことが許されること自体、大きな問題」と批判した。

 心愛さんが「お父さんにぼう力を受けています」などと書いたアンケートのコピーを、市教委が父親の求めに応じて渡した点などについても「(市教委内で)対応をどうしていくのか、主体的意識を持って対応する者が誰もいなかった」など厳しい言葉が並んだ。

 報告書は、心愛さんが勇気を出してアンケートを書き、助けてもらえると期待したにもかかわらず、適切な対応がなされなかったことに「父から守ってくれる大人が見つからなかった悲劇だ」と意見した。

 委員会後、検証委員を務めた鈴木秀洋・日本大学准教授は会見で「命を守るため、具体的な指針を示した」と話した。

 

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